身近な欲

おはようございます。

飲まず食わずの行を毎年行っていますが、何度行っても初体験と同じです。考えてみれば当たり前で、昨日と今日は違うように昨年の私と今の私とでは違っているのですから当然なのでしょう。故に新たな悟りと、気づき、そしてパワーが得られるのです。
今日は10時、1時、3時と三座の護摩修法です、どうぞお参り下さい。
「身近な欲」。
人生を歩んでいくために気をつけるべき事の一つは「身近な欲」です。苦を感じれば楽を思うのが人間。このことは理屈ではなく、身についている「自己防衛本能」。
たった一日食べず飲まずでも肉体は渇きを感じ、空腹も感じます。そこで意志とは違って身体が要求し意志がぐらつくのです。意志がぐらつくと言うよりも無意識の本能が要求するのです。
行は「自らあるものを断つことに在り」、あるものとは「身近な欲」です。この身近な欲を満足させるために一度「操、本能を売ってしまいますと」行を満ずることが出来ず、次に何かやろうとしたとしても一度操を売ってしまっていますから、自然に「精神をも売ってしまい精神の堕落が始まる」るのです。
自身が自身に負けてしまう「目をくらませてしまう」ということです。
目標があればこそ、事を成し遂げる夢があるからこそ「歩み出した」のであって、歩み出したからこそ苦しみ、辛さが生まれ作り出していることを知らなければいけません。
でなければ「辛抱」ということも出来ず、「夢に向かう」こともなくなり、無意識が「道理」を必要とも思わなくなるのです。
苦を避けることも、目標に向かうことも自分だからです。「自分さえしっかりしていれば良い」という理屈にない理屈で己を楽に向けてしまうのです。
道に沿わずして、道理に従わずしては何事の達成も覚束ないのです。このことを知ってはいても己自身のことですから「無意識に近くの欲に惑わされ」、そのことで道理にない理屈で自分の操を自分で売ってしまうこととなるのです。
身近な欲に負けますと将来は苦難の道を歩む結果を招き、身近な欲に負けずに道を歩めば必ず幸せな人生と化すのです。
何事も身近な、手近な出来事で行動し、結果を大きく左右することを知りましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌