時には

おはようございます。

研修生の皆さんお疲れ様でした。そしてありがとうございました。今日から2月の最終週です、研修で高まった気持ちそのままで最終週に取り組んでください。新たな気づきと出会いが生まれることでありましょう。
時々非日常的な事へチャレンジをすることは大事です。外国へ行って日本の良さを再発見するようなものです。
「時々は」。
寺での修業も同じ事が言えます。物には「慣性(かんせい)」があり、そして私たちには「惰性(だせい)」というものがあります。慣れることは大事ではありますが、時にはこのことから「抜け出す外的要因を作ることも大事」です。
私たちの進化は「外の刺激がなければ起きない」ということは事実です。この道理を知っている人が時折訪れて坐禅を組み、祈り、作務(掃除、雑用)を行うのです。
表現を変えて言いますと、慣性、惰性ではない、「やりにくいこと」を行うことで、「新たな自分と出会、再発見する」のです。
同じ事をやっていては、いくら変わろう、進化しようと思っていても変わりようもなく、進化のしようもないのです。
自分ではいくら「ぬるま湯に浸かっていない」と考えていても、私たちの意識の中に、慣性、惰性というものが事実存在するのですから、否定のしようがないのです。
では、どうすればよいのかと言いますと、実生活、仕事以外、いわゆる現実生活にとって何等一見価値の無いようなことを行うことが大事なのです。
寺では話ばかりではなく、体感、身体を通して行うという普段の生活にない生活を行います。やりにくいこと、やったことがないことをすることで、自ら惰性を確認し、良い刺激を心身に与えるのです。
人間惰性に陥ることを忘れてはなりません。外の刺激を受けても新たな行動を起こせないということは「惰性に犯されている証拠」であるのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌