経営

おはようございます。

昨日は東京浅草に出て「筆心展」という書道展を見てきました。高段者の方ばかりの書展ですので、見事なできばえでした。
一番感心するのはやはり「継続力」です。「道が道を広めるに非ず、人が道を広めるなり」という言葉が鮮やかに頭の中に蘇ってきました。
「経営」。
経営の経とはいわゆる「たていと」のこと「先人の教え」といってもいいでしょう。経営は言ってみれば何を「背骨、精神として営むか、吾が精神の上に何を仰ぐか」が経営です。縦糸がなければ、横糸としての人生の糸を編むことができず、形と為すことはできません。
いわゆる経とは自身が何を尊敬して営んでいくのか、ということでもあります。自分がどんな経営をしたいのか、どのような人生を歩みたいのかという具体的な手本がなければ、幾ら才能があっても、形とはできず、また人に示すことすらできないのです。
言葉を以てしても、形、行動がなければ説得力はゼロといっても過言ではありません。
先の書道展を主催されております方は、「にんげん学」東京講座にご出席いただいております、M先生です。
M先生は日本一の書道会、N書道を創始されたH先生のお側で長く修練を積まれました。H先生が亡くなられても、その精神を受け継ぎ、毎年、何百人の師範の方々の書道展を21年間開催されているのです。
これは何を物語っているのでしょう。心は見ることは出来ませんが、行動に表れます。M先生のH先生に対する尊敬の念が、日々の修練、そして年一度の展覧会として見事に現しているのです。
経営の継続は、求心力がなければ、後継者は育ちません。求心力を得るには、遠心力が必要です。いわゆる影響力です。その影響力はどうすれば放つことができるのでしょう。
それは自らが先人を慕う誠意の行動が肝要であります。口先ではなく、実践行動です。精神の基本行動があってこそ遠心力となる、オーラが放たれるのです。そこで影響力となり、求心力が得られるのです。
影響を受けて人は憧れます。憧れてこそ「よしやってみよう」となり、だからこそ「続けられて」継続力となるのです。
縦糸、教えは万人に平等であります。誰にでも、どなたにでも影響を与え、万人が夢を持てるのが「経」であるのです。これをやれば「幸せになる、喜びが得られる」という思いを万人が持つように「営む」ことが経営であるのです。
いろいろな世界がありますが、経営はこのように「万人が夢を持てるという仁、思いやり」なのだということを自覚して行動していけば、「人が道を広める」、書道という経営、商道という経営、いろいろな会社、企業は遠心力、影響力を放ち、求心力と化することができるのです。
それもこれも、先ず己自身が何をお手本として仰ぎ見て、忠実に道を歩むかが大事です。教えというものは、行動がなければただの抽象論であり、何も得られないのです。継続がない、繁栄がないというのは、リーダーが行動という範を示さないことにあるのです。
明日は24日ですので愛宕寺「月例・幸福開運、護摩祈願祭」です、午前10時からです是非お参り下さい。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌