自分を忘れない

おはようございます。

当たり前のことですが何十年もの間基本を忘れたことはありません。師からいつも「如法(にょほう)、法の如く在れ」、と最初に教えられました。自分が自分であるために「法に従え」ということです。
「自分を忘れない」。
法、教えというものは発展進化することを教えたものです。発展進化というのは、「栄枯盛衰」ということでもあります。
上に立っている人はそれなりに学び何かを修得して今日の地位を築き上げてきたのです。また若い人の中には自己確立を夢見て懸命に努力をしておられることでしょう。それらはすべて道理を信じていればこそでありますし、現在の立場を知って、もっと上に、更に活躍の場をとの思いが強くあるからでしょう。
精進努力し思いの立場を得たとします。人生ここからが本番といってもいいでしょう。ある程度の地位を得たときに忘れてならないものが「基本」です。道理に従って現在の地位を得たことを忘れない、ということです。
自分を見失うことなく今日までこれたのは「道理があったからこそ」という「謙虚な思いが大事」であるのです。
会社を作り一時の成功を収めながら破滅する、社員として一時人生を謳歌しながら破滅するなどという話は暇がありません、これらはすべて基本を忘れた結果、自分を見失った結果であります。
自分を見失う、己を忘れるという愚かをおかさないために基本を生涯修めることです。自分が自分であるための「裏付けとなる」基本学習です。高きに聳える人生を築き上げようとすればするほど基礎が大事だという当たり前の話です。
法、道理というものはそこに書かれてあるものを知っただけでは守ることも、継続させることもできないのです。
言外の言で教えは授かり、身の上に体得できるのです。何故古人は「法として教えとして残したのかを察することができなければ」教えの大事を知り得ず、滅亡の道をたどるしかないのです。
まさに教えは先人を「まねぶ」ことにあるのです。それでこそ真実の自分に出会えることにもなるのです、その喜びを味わった者だけが基本を忘れず、慢心せず、己を侮らず、己を見失わないともいえるのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌