環境

おはようございます。

福井に向かい滋賀県の湖北に近づくにしたがって雪景色となり、福井の敦賀に入った頃からは雪国となり日本の国の多様性にあらためて神秘性を感じました。所変われば品変わる、難しいことではあるのかも知れませんが各地の特異性を生かすべきではないかと実感もしました。
いろいろな人と今日まで出会っているわけですが、人様を拝見しておりますとやはり「生まれ育ちの気質」があることを実感します。私は東北山形の生まれですが、やはり「山形気質」というものがあるようです。
生まれ育った環境によって影響を受けることは避けられません、だからこそ大人になれば「環境を大事にし、選択する」ということも考えるべきです。どんなに素晴らしい才能を持った人でも環境が悪ければ育たないのが道理です。才能、能力を引き出すには環境は大事です。
「環境を大事に」。
荀子(じゅんし)に「蓬(よもぎ)も麻中(まちゅう)に生ずれば、扶(たす)けずして直し」とあります。意は「蓬という草は、ふつう、土にへばりついて生えている。しかし、そんな蓬でも、麻(あさ)のなかに生えれば、まっすぐに、すくすくと育つのだという。なぜなら、麻は上へ上へとまっすぐに伸びるので、そのなかに生えれば、蓬もそれに影響されるからである。人間もそれと同じこと。環境をえらび、よい交友関係に恵まれれば、それに感化されて立派な人間に育つ」のだということです。
荀子」は、このことばを引いたあとで、つぎのように語っています。「君子は必ず土地を選んで居を定め、すぐれた人物とだけ交わる。ためにならないものを遠ざけ、正しいものに近づくためである」。
たしかに人間の性格は環境によって決定される部分が多いように思います。それに、環境というのは「変更不可能なものではない」のです。「その気になれば」、いくらでも「変えることの出来るもの」です。
立派な環境を作るのも、結局は高い志をもち、勤勉にその実現を強く考えているかどうかであるのです。
さまざまなリーダー達は、その「環境を良い環境に変えた人達」でもあるのです。福井から帰りの旅路、K社長が間借りした二階の六畳間から起業した話から、ふと「荀子の言葉を思い出し」環境の大事を思うところでした。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌