小事に心する

おはようございます。

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という言葉があります。万事窮すという情況時に活路を見出すための覚悟を説いた言葉です。このような情況はなかなか現実では無いと思われますが、しかしこの考え方は日常でこそ大事にすべきです。「捨てる(無心であること)こそが我が身を生かすこと」になるのです。
「小事に心する」。
「大事に驚くな、小事に心せよ」という言葉もあります。大事は誰でも驚くべき事であり、大事件です。しかし大事に冷静沈着に判断し行動できるようになるには、「小事を心すべきだ」ということです。普段からの小さな積み重ねがなければ大事の時は対処できないのです。
また「小事を疎かにするような人間は大事を為せない、人生の成功は覚束ない」という言葉でもあります。大きな石を支えるのは小さな石です。「大望」を持っていればこそ「日常の何でもないようなささやかなことに」も気を抜かず手も抜かないのです。
成功を望み、何か大きな事をしたい、評価を得たいと考えながら得られず悶々と日々を送っている人がいます。このような思いをしている人の多くは「自身の価値観の大小で行動している人が多い」のです。
自分が「大事だ、大事でない」という「我の判断」で行動しているために、評価を得たいと考えているにもかかわらず、「どんどん評価を得られない現実を招いている」のです。このように考えている人は「人が見えていない」のです、そこに評価を得られない「原因」があることに気づかないのです。
小事が積み重なって大事と成るのです。大事と成るのが「どれか分からないからウロウロしている」ことを知るべきです。ウロウロしない人生と為すためには「目の前の小事を大切にすること」です。
人生は「我(身)を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」です。大事も大事ですが、「小事が大事と成すことを知るべき」です。我を大事にするのならば「多くの人に生かされる大我に目覚める」ことです。己の価値観にだけこだわる「小我」では何も為せず、「影響力もなく、感動も与えない」のです。
今夜は「にんげん学」東京講座、「小事に心し大我に目覚める学」です会場でお会いしましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌