六道能化

おはようございます。

帰りましたら、うれし涙でしょうか、雨の出迎えでした。夜中も強い雨でしたので何もなければと心配になりました。今日は愛宕寺の「月例・幸福開運護摩祈願祭」、今日は「地蔵盆」ですので護摩を修しません、お盆の月の24日のお地蔵様のご縁日は「地蔵盆」を行うのです。
「六道能化」。
「ろくどうのうけ」と読みます。六道、迷界に堕している者をお地蔵様がお救いになるからです。愛宕寺のご本尊様は「将軍地蔵」様。ですから毎月24日の縁日には皆さんとご一緒に新たな縁をいただくために感謝の祈りを捧げます。
お地蔵様は「六道能化の主」と言われ。六道とは「地獄道、餓鬼道、畜生道阿修羅道、人間道、天道」の六つの道を言います。この六道を「迷界(めいかい)」と言います。お釈迦様に代わり六道の人々を助け導くのがお地蔵様なのです。
今頃このようなことを書きますと「差別用語」として反論が出るのではないかと危惧しますが、教えとして書きますのでお許しください。子供を昔は「ガキ」と呼んでいた時代があります。何故かと言いますと、子供は見た物、触れた物を直ぐに欲しがるからです。それを餓鬼のようだと称して子供を「ガキ」と呼んだのです。
そこで地蔵盆は「子供の祭り」として古来から行われてきました。子供が見る物触れる物何でも欲しがって「餓鬼道に堕ちないようにお地蔵様に守って貰う」ということです。
私たち大人も目標というものを立てて歩みながら、誤って上手く行かない時があります、そのとき大人でも怨んだり、嘆いたりして、欲しい欲しいという思いを強くして餓鬼道に堕ちないようにお地蔵様が目の前に現れて助け導いて下さるのです。
それで「六道能化の主」、六道、迷いの世界から悟りの世界へ導く主として、古来から尊信を集めています。
誰しも迷いたくて迷う人はいませんが迷ってしまうのです。そこで愛宕寺を信仰している人が迷い道に入ろうとしたときにご本尊様は必ず目の前に現れ、良い方向へお導き下さるのです。
まだ夏休み中です、お子様が道を踏み外すことの無いようにご一緒に「数珠回し」をしてご縁を結び、お守りいただきましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を応援します。