斉しからんことを

おはようございます。

私たちは毎日いろいろな人と出会っています。出会いは実践の中で出会っているのです。先日も一緒に信者さんと旅をしました。毎日私たちは見習わなければと思う人との出会いを重ねているのです。
あまりにも出会いは身近すぎて簡単に考えてしまっているのではないでしょうか。もったいないチャンスを逃しているのではと思っています。
「斉(ひと)しからんことを」。
論語、里仁第4、第17条「子曰く、賢(けん)を見(み)ては斉(ひと)しからんとことを思(おも)え。不賢(ふけん)を見(み)ては、内(うち)に自(みずか)ら省(かえり)みる也(なり)。」。
意は「孔子言う、己に勝った、立派な行いをなす人を見たなら、自分もこの人同様でありたいと念願し、思わしくない行いをする、不賢の人を見た場合には、自分もこの人同様、不賢の行いはないかと反省するがよい。」。
このことは何度も書いております。しかし何度も何度も繰り返してこそ習うということです。要するに、善い人を見た場合にも、悪い人を見た場合にも、「常に己の身に反省せよ」というのであります。かくすれば、「人の善悪にかかわらず、常に益を得る」のです。
なお賢・不賢は、実に交際しておる人などのみならず、書物の中に描かれる人物、新聞に載る人やマスコミに報道される人についても同様のことが言い得られると思います。
毎日いろいろな人に出会うことを感謝すべきです。漫然と人様との出会いを行っているようでは自分の存在感もありません。また身近な人を決して侮らないことです。人を侮ることがなければ人から侮られることはないのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を応援します。