和して同ぜず

おはようございます。

台風15号、列島を縦断。被災に遭われました皆様には心よりお見舞い申し上げます。大都会名古屋が水害、東京は大変な混乱と驚きです。今年は天災、自然には驚かされてばかりです。天地自然が鎮まりますように祈ります。
暑さ寒さも彼岸までとは申しますが、何か自然が心胆を寒からしめているような気がします。何に胆を据えているのか、何に心を据えているのかという天からの問いでもあるのではないでしょうか。
春の彼岸月に大変な地震津波に襲われ被災者の皆様の復興も原電の復興の見通しも立っていないにもかかわらず、党云々、会社云々ばかりで国民のことを胆を据えて考えていないことに天が怒りを下しているようにも思います。
先日、命脈、人脈の大事を書きました。今日の指導者に脈絡がないのが国の方向性の無さとなっているのでしょう。国体、国の在り方、国の本質を見失っている故に天が「国民が一丸となるよう」自然の力を示し、国民全体の和を促しているようにも感じます。もし天意をこのように取るようでなければこの国の行く末は更に殆いものとなるのではと危惧致します。
「和して同ぜず」。
この教えは何度も書いております。和がなければ何物も生み出さないのです。だから今日の政治からは何も生まないのです。和とは表現を変えれば「意見の相違を一旦棚上げし問題を解決するために力を合わすこと」です。
それぞれの言い分はあるでしょう。しかし当事者、被災者が苦しんでいるのに、方法論ばかり論じていても何の解決にも癒しにもなりません。何も具体的に進まず、死を迎えたらどうなるのでしょう、誰が責任を取るのでしょうか。
血が出たら先ず止血、骨折したら先ず添え木といった具合に先ず処置すべきです。和しても同ぜずとは、「仲良くしても個性は失われない」ことを言っています。失われないどころか、結局はその個性が発揮され生かされるのが「和して同ぜず」です。
逆に「小人は同して和せず」と孔子は教えています。小人は復興、復興と声高に人と同じように叫んではいたとしても、和しないために相手と協調しようとはしないために何も進まないのです。今日の上位者は小人の集団ではないのかと思わざるを得ません。
明日はお彼岸のお中日です。心華寺「彼岸会法要」。午前10時から執行します。正しい命脈を作るためにご一緒にご先祖様への回向を行いましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を応援します。