心得

おはようございます。

4月卯月(うづき)、今月もよろしくご愛読いただきますよう。新年度、新学期、入学式、入社式と正月と同じように「新」がつく月。心新たに心機一転、仕切り直して一歩を踏み出しましょう。
この月は卯の花が盛りになるので「卯の花月」というようにも、詰まって「卯月」となったとか、「う月」は「植月(うつき)」の意でもあるそうです。イネの種を植える月の意をもつ、というなどの説があり、何かを植えるに良い季節なのでしょう。何事にもタイミングというものがあります、タイミング、季節を知れば準備が出来ます。準備ができれば次からタイミング、チャンスを逃さなくなるのではないでしょうか。
「自然は常に再生」しています。ですから自然は破壊さえしなければ再生が可能であるのです。そこに私たちは自然に学ぶべき事が多いのです。卯月という月名一つでも知るのと知らないのとでは時間が経過すればするほど大きな差となるのです。精進し続ければ必ずや大成できるのです。
「心得」。
淮南子(えなんじ)に「天地の道は極(きわ)まれば則ち反り、盈(み)つれば則ち損ず」とあります。暑さ寒さも彼岸まで、といいますように、「寒い、寒い」と寒さに震え嘆いていても、やはりこうして花が咲き暖かい春となり、「暑い、暑い」と暑さにうだっていても、やはり、やがて涼しい秋になり、また寒い冬がめぐってきます。
これが天地の法則です。月はしだいに満ちて満月となるが、そのとたんに、またしだいに欠けていき、いつまでも満月であり続けることはできません。これもまた動かしがたい天地の法則であるのです。
私たちの社会を支配している摂理も、これと同じです。しだいに昇りつめて頂点を極めますと、もはやそれ以上の頂上はなく、待っているのは下降です。かりにどん底に沈んでも、そこから先見えているのは、上り道であると「心得たい」ものです。
だから、頂上を極めても驕ることなく、いっそう慎重な処世が望まれます。逆にどん底に落ち込んでもけっして落胆する必要はないのです。「あせらず騒がず、力をたくわえながら、時を待つこと」です。
今日は全国各地で多くの新人社員の皆様の「入社式」があることでしょう。新人の皆さんおめでとうございます。皆さんに送る祝福のエールは「心得を持つ」です。その心得ていただきたいことの一つ「自然は常に再生し大木と化す」ことです。摂理を知り、「驕らず、落ち込みすぎないことを人生の心得の一つ」として社会へ一歩を踏み出してください。
人生には必ず試練があります。時に「心得を持っている人と、いない人の差は、試練後の行動に現れます」。そのことが時間の経過と共に歴然とした差となり見えてきます。
明日220名の新入社員の皆さんが研修で心華寺に入山されます。研修でご来寺の皆さん気をつけて入山ください。今月も素晴らしい月となりますことをお祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
写真は先日心華寺の桜がチラホラ咲きましたとお知らせした桜が満開、そこに蜜を吸いに来ている小鳥たち、見えにくいかもしれませんが探してみてください。