満つれば

おはようございます。

あと一週間で4月も終わってしまいます。若緑があざやかに畑や田んぼも種まきの準備で車窓から見る景色に様々な息吹を感じ嬉しくなります。自然はいろいろな景色や姿を見せ私たちに変化の勇気を与えてくれます。
今、心華寺では楠の落ち葉で誠澄が毎日せっせと掃いています。何時の季節でも落ち葉のない季節はなく、先日の美しい桜も今は葉桜と化しています。自然は生滅の相がその美しさを感じさせてくれるのでしょう。お月様も欠けたり満ちたりする姿が美しいのです。
「満つれば欠ける道理」。
菜根譚前集64条「欹器(いき)は満つるを以て覆(くつが)えり、撲満(ぼくまん)は空しきを以て全(まつた)し。故に君子は、寧(むし)ろ無に居るも有(う)に居らず、寧ろ欠に処(お)るも完(かん)に処らざるなり。」。
意は「ちょうどよい分量の水が入っている時は傾かない欹器(いき)という容器は、水をいっぱいに満たすとひっくり返ってしまい、銭を貯えておく撲満(ぼくまん)という貯金箱は、中が空であるからこそその形を完全に保っている。
だから君子といわれるりっぱな人は、どちらかというと無の境地にいることはあっても、欲望に満ちた物欲の世界に身をおくことはないし、どちらかというと身は欠乏した状態にいることはあっても、充足した生活環境に身をおくことはない。」。
古人は座右に置いて、満ちれば欠ける道理を訓戒としたのです。人生何事かにつまずくというのは、どこか慢心があったためだと悟るべきです。満開になり桜は散るのです。何事も保つために歩むのではなく、繰り返し行うことの在る事を喜ぶべきでしょう。
いつになったら楽になるのだろうかなどと不平にするのではなく、繰り返し行うことのできる喜びに目覚めましょう。目指す喜びこそが人生なのです。今日の写真は昨日心華寺を発つ時見事に咲いていた芍薬の花です。今度返って来たときにはもう葉だけとなっていることでしょう。諸行無常だからこその美しさです。
今日も皆さんの素晴らしい人生の花を咲かすためご精進ください。毎日毎日精進するあなたの姿の中に周囲の人は見えない「心の華」を見るのです。明日は24日でので愛宕寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」午前10時からです。お祈りの出来る人は欲に惑わされず、日々の小さな幸せが大きな幸せとなることを知る人でもあります。お待ちしております。今日も良い一日でありますよう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
今朝は博多におります。昨夜Tさん、Aさん、Oさん、Uさんと福岡中央区の「桜坂ONO」という料理屋さんのお料理です。
新緑豆腐、桜坂花見串、造り、青魚の刺身の盛り合わせ、椀物、焼肴、桜鯛昆布〆、小鍋、深川飯、汁物。ご一緒いただきました皆さん楽しい時間をありがとうございます。