共感

おはようございます。

「にんげん学」一宮講座ご出席の皆さんありがとうございます。残暑が厳しくなりますがお大事にお過ごし下さい。来月も共に学びましょう。
今夜は「にんげん学」東京講座、東京地区の皆さん楽しみにでかけます。待っていてください。
「共感」。
東京講座も「論語を読む」。論語の素晴らしさはいろいろありますが、一番は恕(じよ)、思いやりです。言葉を換えれば「共感」。論語の語で私が共感し勇気を得た一つが陽貨(ようか)第17、2条「性、相近(あいちか)し。習えば、相遠(あいとお)し。」。
意は「人間は生まれつきでは大差がないが、その後の学習によって差がつくんだ。だから教育は大切なんだ」。
また「教えありて類なし」衞霊公第15、38条。意は「人間は教育によって変わる。善人だとか悪人だとか才人だとかいうことがあらかじめ決まっているわけではないんだ」。
私はスローペースで物覚えが悪かったため、「何事でも生まれつき」という被害者意識の思いが強く、愚痴と歎きばかりでしたが、この語を知り俄然勇気と希望が湧いたのです。
確かに生まれながらにしての不公平を孔子は認めていました。彼の偉大さは基本が平等という意識です。人間は良くも悪くも「諦めが人生の行く末を決める」のです。良い方に諦めるのか、どうせ変わらないやと諦めるのかの「気づき」です、その気づきはやはり「共感」から生まれるのではと思っています。
「あのようになりたい」「あんな風になりたい」と、実際友達がいなくとも書物の中にも求め得られます。私が実際そうでした。こんな語もあります「徳は孤(こ)ならず。必ず鄰(となり)あり」里仁第4、25条。意は「己の力を信じろ。正しく生きていれば、孤立することはない。必ず共感してくれる人が現れる」。
あなた一人が良くなれば必ず社会は又一人よくなるのだと孔子は教えたのです。それまでの私は愚痴と不平で自分を磨きもせず、正しい思いもせず、一人で孤独に陥っていました。
共感を感じられるようになり「朋、遠方より来たる有り」、いろいろな人との出会いを重ねられるようにもなりました。「学びて時に之を習う」ことを常とすれば進化成長する喜びも知り、学ぶことが楽しくて止められません。
私がもしも習うことを嫌う人生を送っていたらと考えるとぞっとします。不確実な未来だからこそ夢と希望を信じ歩みたいと願うのです。佐藤一齋の『言志晩録』第60条に、
少にして学べば、則ち壮にして為すことあり
壮にして学べば、則ち老いて衰えず
老いて学べば、則ち死して朽ちず
この語からも勇気をいただきました。死することは万人確かなこと、学ぶことが一層楽しくなっています。何かで思い悩んでいる皆さん今夜「東京講座」へ遊びに来てみてください。共感する学びは目の前に常に光明が灯って道が示されます。
今夜も共感共鳴くださる皆さんとご一緒出来ることがとても嬉しく感謝しています。東京地区の皆さん楽しみでかけます。今日は30分早い開講です、お間違いなく。今日もいろいろな人と共感共鳴する一日でありますように。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。      合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
「にんげん学」一宮講座の場所を提供いただいています。一宮マツダさんのショーウインドウーの映った夕日と、道路を挟んだ向こう側の工事風景。


そして夕日。