心底

おはようございます。

毎月24日は愛宕寺のご縁日。愛宕寺ご本尊様と縁を結ぶありがたい日です。良縁を得たいとは誰しも思うところ。どんな良縁を得たいのかという意識、自覚、正直な気持ちが自分の思っている良縁を引き寄せるためにはとても大事です。
ただ漠然と良縁をと願ったところで得られません。例えて言うならばテレビもチャンネルによって周波数が違います、10チャンネルを見たいと思っても1チャンネルに合わせても見ることはできないのと同じです。
「心底に」。
師に何をしたらよいのかが分からなければ、「出来る人のお手伝いをせよ」と教えられました。私は何をしたらよいのかが分からない人間でしたので、この教えがすっ〜と入って来たのです。
どのような意識、思いを「心底に持つかが大事だ」とも教えられました。心の土台を「底を確かにせよ」ということです。人間を器と例えれば底がなければ何物も入れることは叶いません。「だだ漏れです」。「こう在ろう」という心底を確かにせよと私は受け止めました。
比叡のお山におりますとき、参道を掃くことを徹底しました。ありがたいことに、掃除は毎日なくならないのです、世間では仕事、仕事と探し回っても、仕事がない、仕事がないと嘆いている人が大勢います。仕事は「仕える事だぞ」とも教えられました。何事かをして得たいと思う者は欲の道しか歩めないぞとも、そんな欲の世界で生きてしまったら、お前何ぞは箸にも棒にもかからん、と笑われました、全くその通りだとも正直思いました。
出来ることのない奴が、優劣の世界で生きられる道理はないのです、そのくらいは理解出来ます。師とは何とありがたいのでしょう、昨今の弟子は師に教えをいただいても反感を持つ者がいます、情けないことです。自分で自分の限界を作るようなものです。
皆さんがおまいりくださる参道を清め皆さんのお手伝いをしたいと決めました。暑い日も寒い日も、雨の日も嵐の日もです。雨や嵐の日は枝が落ちていたり、石が落ちていたりと、特に気をつけるようにしました。
何が出来るのかがわからない私でしたが、参道がきれいになっている、なっていないことくらいは分かります。この分かりやすいことを自分の使命としたのです。
そうしましたら、いつの日か先輩や師匠がこの先何をなさるのかが見えてくるようになったのです。参道はおまいりにこられるために在るのと同様、すべての人の歩く先には目標があることが分かってきたのです。
そして少しずつできることでお手伝いをさせていただくようになったのです。論語、里仁第4、25条に「徳は孤(こ)ならず。必ず鄰(となり)あり」。
意は「己の力を信じろ、正しく生きていれば、孤立することはない。必ず共感してくれる人が現れる」という教えです。自分が何が出来るのかがわからない私でしたが、教えに感動したことで「生きる方向性」に気づかせていただきました。
心底、心の土台にどのような意識を置くのかがとても人生には大切。己自身ができることを精一杯行い、人様のお手伝いができれば幸せなことですし、生きる使命にも気づかせていただけます。
今日は地蔵盆愛宕寺のご本尊様はお子様をお守りくださるお地蔵様です。お子様のために「数珠繰り」をしましょう。そしてお子様達とお子様をお守りするお地蔵様との良縁を結んであげてください。そうすることで魔事なく生長されます。素直な行動にきっとご守護くださいます。午前10時からです。
今日から明日夕刻までの一泊二日心華寺では「M&Uスクール」が開講されます。受講生の皆さんお暑い中ご苦労様です、気をつけて入山ください。今日の一日が幸せ多い一日でありますことをお祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。      合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。