財産の害

おはようございます。

「にんげん学」大阪講座ご出席の皆さんありがとうございます。「老子を読む」いかがでしたか、「名と身といずれが大事か?」「身体と財産とどちらが自分にとって重いものか?」、悩んではいけないのですが、悩むところです。
聞かれれば身と答える私ではありますが、心中「名と財産」と思ってしまう凡人の私がおります、故に悩みと苦しみの種が絶えない、名を求め、財をむさぼり欲望をほしいままにして苦しんでいる、私のことを指摘されている昨晩でした。
「財産の害」。
足(た)るを知れ、止(とど)まるを知れと老子は教えます。名誉も財産もわが身大事のために求めるのは解る、と老子は言っているその口で「その獲得を喜んでそれにかまけていると、大きな損失、つまりわが身の破滅を招く」と警告するのです。
わが身を大事に思ってやったことが、いつしか名誉欲、物欲に変わって真実を見失い、物欲と甘言に身を滅ぼすぞ、と警告しているのです。
しかし人間は何も得ていないとき、無の状態のときには警告や教えに素直に従うのですが、なかなかどうして慢心するという我欲、業(ごう)も潜んでいるのです。だからこそ「心学の継続」が大切です。
私は慢心などおこさない、謙虚な姿勢を失わないという言葉を自信たっぷりおっしゃる方が一番危ういのです。自制心を怠りなくするためにも師友(しゆう)を持つ、仕事という上下の世界だけではなく、仕事から一歩離れた、らち外に居る心の友の師友の必要性がここにあるのです。
今日も大いなる使命を果たし、それが欲望に変わることのないように、私を少なくし、欲を寡(すく)なくし爽やかに過ごしましょう、楽しい一日でありますよう。
明日は「にんげん学」一宮講座「論語を読む」です。我欲を少なくする、秩序の学も大切です。中部地区の皆さん会場でお待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。      合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。