お手本

おはようございます。

心華寺は多くの企業様に社員研修に活用いただいています、ありがたいことです。昨日からも一泊二日の「管理職研修」を実施いただいています。会社とは家族だと私は考えています。助け合い助けられ互いの幸せ、社会の幸せ、社会への貢献を考え歩むのが会社、私も親戚の思いでお話をさせていただいています。
各地で行っています「にんげん学」講座も同じです。どのような思いかと申しますと、「人様のお手本になる」という思いです。
具体的にどういう人間を目指すのかといいますと「修己治人(しゆうきちじん)」(己を修めてこそ人を治められる)人間であることを目指します。
「お手本」。
何も完璧にならなければいけないというのではなく、己を修める生涯を送るということです。この世、社会は創造変化の連続、一時も止まることをしないのがこの宇宙の原理原則です。停止は死を意味します。人生到達して終わりではないのです。繰り返し繰り返すのがこの世の習い。ですからいつも学び修めることが大事です。そのためにお手本となる人間を目指してもらいたいと考えています。
私たち人間は文化を持ったことを自覚することがとても重要です。人は自分の考えや意見をもち、感情が豊富であり、学ぶことによって客観的な生活の中にあっても、己の主観的な世界をもち、自分の感覚に基づいて行動出来ます。そして、必要があれば、生活方式や生活習慣を変えることが出来るからです。
ですから、良い文化、習慣を残す、伝えることは人として大人としても重要な役割、責任が私たちにはあるのです。私たちや社会が良くなるのも、悪くなるのも、後天的な環境によるのです。
人間は社会関係の総和だとも言われています。私たちの生活は、社会の中、人の集まりの中で営まれ、集団や社会との関わりを絶ちますと、何一つとして成し遂げることができませんし、何も手に入れることができません。社会から関わりを絶てば、衣食がおぼつかなくなり、生活すら保障されなくなります。ですから私たちは社会の中で、どうあるべきか、を確かにすることが重要なのです。
自分がお手本となるべき行動をしてこそ、社会は素晴らしいものとなるのです。先日来食品の誤魔化しや、ウソを言うリーダーの姿を見るにつけ、自分が騙されたらと考えることすら出来ない大人が増えたことは、良い文化が消えつつあることに寂しさ悲しさを感じます。
人生を素晴らしい生涯とするためには後天的な教育が大切であり、後天的な学びで人生が素晴らしいものに変わるのです。それを知ったならば「どうあるべきか、やはり修己治人」の文化を大切にすることではないでしょうか。
「教える」と「手本を示す」ということが修己治人でもあります。また素晴らしい世の中を作るには「教」と「修」が大事です。
「教」とは、字の如く、「教える」ということです。「教える」方法には、「言葉を使う場合と身をもって手本を示す場合がある」のです。言葉を使って教えるというのは、親や大人、上司、管理職が言語を用いて教えを説くということです。
また、身をもって手本を示すというのは、私たち親、大人、上司自らが、人としての正しい道を実行に移し、その道を努力して行うことで、若い人達が、私たちの生き方や行動を模範とするということです。上に立つ者が手本を示すことで、子や部下達は自らが到達すべき目標を明確に出来るのです。
一歩一歩お手本となるために階段を昇ってまいりましょう。今日も周囲の人々に笑顔で接し、幸せを分かちあう一日としましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。