焼尽

おはようございます。

昨日は霰が降り雨が降る寒風の吹く寒い一日。今朝も雨がしきりに降っています。お昼から皆さんにお詣りいただきますので寒さは仕方ないにしても雨はあがってほしいと願っています。
頂点に立ち不本意な形でその座を明け渡す人を見ていますと、人為的(自分の力で)にその座を得たと考える人が多いような気がします。
数日書いておりますが全て縁のならしむるところ、お陰様で現在は在るのです。「実れば稔るほど頭を垂れる稲穂かな」というが如くの生き方、知行合一は大変なのかも知れません。得る縁もあれば離れる縁もある。
「花は咲く縁が集まって咲き、葉は散る縁が集まって散る。ひとり咲き、ひとり散るのではない」。縁によって咲き、縁によって散るのであるから、どんなものも、みなうつり変わる。ひとりで存在するものも、常にとどまるものもないのです。この縁起の世界観こそ、御仏の宇宙観であり、人間観です。だから人生諦めてはいけませんし、有頂天、慢心しては更にいけない。
老子は「今の季節、冬枯れの時が真の姿だ」と、考えさせられる教えです。繁栄、繁茂する姿が真の姿だと考える人が多いのではないでしょうか、老子は、そうではない、冬枯れ、何もかも花や、葉が根本に落ち、その花や葉(一年の結果)が散ったものをいかに次の肥やしとするかを過ごす姿こそ真実だと教えたのです、勇気を得る教えです。
不本意であろうが、なかろうが咲いた物は散るのが理、それを繰り返すのが自然、人生だと。イキイキと繰り返し毎年希望を目指し花も実もある人生こそ、多くの人のお役に立てるということです。
枝葉に肥やしをやれば枯れるのが落ち、肥やしは根っこ、根本にやるもの。花が咲いたときに何かを持ってくる人にはくれぐれも用心せよという老子独特の逆説的比喩。いわゆる元に戻れ、無に帰せ、そして新たに種を蒔き夢を持って育てろと教えるのです。
「焼尽」。
今日午後2時から「断食・断水・八千枚護摩供」に入行。一年間の煩悩・業欲を焼き尽くす法です。単純明快、清浄にするには焼くか、清水にて清めるか。また土の中に埋めて元に返すかです。
神社仏閣にお詣りしたおりに手を洗い口をすすぎ参拝、春の山焼き、焼き畑、日常の洗面、入浴、洗濯等々清めるという行為は日常にあります。いわば元に戻れ、無に帰せということです。この行為は感覚的に実感出来る明快な行動。
護摩を修すという行為は現象化された内面を清浄にする行為です。精神の世界です。感覚では得られない、確かな思い、高い精神性が求められる行動。意識ができる過ちは改められますから、過ちとはなりません。しかし過ちを犯したとしても認めなかったり、意地を張って争いを招いたりと、無意識裏、知らず知らずの中に過ちや人を傷付けているということを積極的に認め、護摩を修し、心身を清浄に一年の総括を諮り、新たな気持ちで新年を迎え、過ちを少なくしようとの決意をするのが「八千枚護摩供」です。
先日も書きました「現在に過去も未来も凝縮されている」のです。故に謙虚に在ることが真実積極的に自分の人生に取り組める人でもあります。未来を信じるからこそ祈る。心という大地に大きく育つ種をまくために清浄にし、焼いた物を栄養、肥やしにすることが護摩です。添え護摩祈願をしましょう。大願、心願のある方が祈ります。それは「お陰という間接的縁を選べないことを知るから」です。魔事無く全てを栄養、肥やしにましょう。午後2時から断食・断水にて厳修します。皆様の一日がご安泰でありますよう。
護摩奉修時間 12月22日、午後2時。23日、午前9時、13時、15時の三座。24日、午前10時の以上五座で厳修。五座で八千本の護摩木をお焚き上げしますおまいりください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
「八千枚護摩供」の添え護摩祈願をお勧めします。八千枚護摩供は護摩修法の中の護摩修法です。必ずや皆様方の大願、心願は成就します。一年の煩悩を滅しお祈りください。お申し込みは下関・愛宕寺。083−222ー7404。添え護摩木1本百円。
心華寺・金港辯財天。下関・愛宕寺の両寺は学業成就、諸芸上達のご利益ある寺です。只今入試合格祈願護摩を日々厳修しており合格祈願を受け付けております。お身内の方や友人・知人の親しい方がご祈願で応援なさいますと良い気を送ることになり更にご利益は大です。お申し込みをお待ちしております。心華寺・金港辯財天、電話0774−44−5380。FAX0774−46−4495。下関・愛宕寺、電話083−222−7404。
「断食・断水・八千枚護摩供」に皆様から寄せられました祈願添え護摩木と厳修します護摩壇。


昨日「腎臓病平癒祈願」で添え護摩をされておられた方がお母さんの腎臓の提供を受け快復のお礼詣りに来てくださいました。そのとき胸に下げていたカードです。添え護摩祈願をすることはこのカードのような働きをします。良い縁は入ってくるが悪縁からガードしてくれるバリアーを張るのです。