悪む

おはようございます。

「にんげん学」東京講座ご出席の皆さんありがとうございます。雪で足下が悪く出にくい中感謝致します。私も昨日は名古屋からの新幹線が約一時間遅れでしたが無事たどりつきました。
名古屋から豊橋まで積雪、豊橋を過ぎたころから小田原までは積雪はなく、小田原を過ぎて又東京まで積雪、東京駅に降りますとやはり雪の寒さが肌を刺すようでした。
そんな中でご出席いただき嬉しさでいっぱいです、昨日も書きましたが幸せです。来月は日程を変更しております、3月5日(水)となっております、時間は普段通りです、よろしくお願い致します。そんな中で一昨日一宮で学びました論語を思い出し、人としての在り方、どのような人物像を描くかをホテルの部屋で静かに考えていました。
「悪(にく)む」。
陽貨第17、22条「子貢曰(しこういわ)く、君子も亦(ま)た悪(にく)むこと有る乎(か)。子曰く、悪むこと有り。人の悪(あく)を称する者を悪む。下流に居て上(かみ)を訕(そし)る者を悪む。勇にして礼無き者を悪む。果敢(かかん)にして窒(ふさ)がる者を悪む。曰く、賜(し)も亦た悪むこと有る乎(か)。徼(かす)めて以て知と為(な)す者を悪(にく)む。不孫(ふそん)にして以て勇と為す者を悪む。訐(あば)いて以て直(ちょく)と為す者を悪む。」
意は「子貢が、君子といえば、博愛の人であり仁愛の人であるが、この君子においても何人かを悪むということがありましょうか、と質問した。これに対して孔子は、もちろん君子といえども悪む者がある。
まず人の欠点を口に唱え世間に言いふらす者をにくむ。(仁厚の心がないからである。私はややもしますと人の欠点をあげつらい話してしまう嫌な人間性があり、この語を読み大いに恥じています。)
又、自分が下級の地位にいながら、自分よりも上級の地位にある者の悪口を言う者をにくむ。(忠敬の心がないからである。これとても同じように、何のリーダーシップをとることもなく批判や愚痴不満だけではと反省。)
又勇気はあるが礼節を知らず、むしろ礼なきを以て勇の本質と考える者をにくむ。(ついに叛乱をなすに至るからである。これとても上に立つ人をただ周りの人が何も言わないからと言って批判するようではならんと胆に銘じています。)
又、事を行うに決断があって素早いが、しかも物事の条理に通ぜず、理路の塞がる者をにくむ(是非善悪を選ばず、ただがむしゃらに物事をやり通そうとするからである。少しの地位で自分の発言が許され、言うことを聞かないからと言ってムリに意見を通そうとして争いを起こしていまうようではよろしくない。)、と答え、更に語を続けて、以上は私のにくむところであるが、なんじ(賜は子貢の名)にもにくむ者があるか、と反問したのです。
そこで子貢は、私はまず、他人の考えを予め推量し、人のなす事、言う事の先くぐりをして、それで知者であるかの如き顔をしている者をにくみます。(話を全部聞かない内にわかったようなこと言う人をにくむということです。知っているだけでできもしないのに、大言壮語はいけないのです。)
又、自分自身は不遜傲慢(ふそんごうまん)でありながら、それを以て勇者と心得ている者をにくみます。(何でも相手構わず発言するようではよろしくない、自説をひけらかし、場の雰囲気を壊す。)
次に他人の隠私(いんし。人に隠している私事)を摘発しあばき立てて、それを以て自分は正直たらしくみずから任じている者をにくみます、(テレビ番組でこのような番組がありますが、人の秘密を明らかにして自分が善人顔をするような人間、人間性が低俗になってしまいます。)と答えた。」
君子はもとより、能(よ)く人を好(よみ)し、能く人を悪む者と里仁篇では教えています。道を歩もうとするからこそ、人が好きであり、表面的な人間を悪むのです。真実の善者とはこういう者であろうと思います。
この条を読み、いかに私的感情で道理に沿うことなく、愚かな批判や非難をしているかを知り、情けなくなります。大いに己を修めなければと、雪の中お出でいただいた皆さんの姿勢に反省しました。皆さん気づきをありがとうございます。
帰りは一宮により車に乗って帰る予定でしたが、雪用のタイヤを履いておりませんので後日とりによります、それまでGさんの会社にお預かりただき、新幹線で帰ります。Gさんご迷惑をおかけします。帰りますとCMA様主催管理職研修が待っております。研修生の皆さんお気を付けて入山ください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。



東京講座懇親会を終えて秋葉原駅前の風景。


毎月第一日曜日午前10時、京都宇治・心華寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」。24日午前10時、下関・愛宕寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」。縁を幸いとし、福と為す開運護摩法要。お金が満載した船が入って来る金港辯財天。勝ち運が授かる愛宕寺。どうぞおまいりください。