求不得苦

おはようございます。

求不得苦(ぐふとっく)と読みます、四苦八苦の一つ、「求めても得られないことで生じる苦しみ悩み」のこと。今の時期は入試の合否の季節、一昨日のお中日法要の時も泉佐野市にお住まいのSさん家族がお嬢さんの大学合格祈願のお礼詣りをご先祖様への供養と共になされました。遠方各地の方から合否についてのお礼の電話もいただいています。
人生はどなたでも何かを目指し歩んでいます。その達成をいつかはと夢見る。私も若い時分から夢を見て実現に向け歩んでいます。生涯をかけるのが志、志を貫くためにその時その時に立てるのが目標。
目標を立てるからこそ力も入り、的を絞れる。だからこそ集中もでき、そして学ぶ意欲も高まる。それで合格出来なかったと云う事であれば、どなたでも落ち込みますし、悲しいことです。見守っていたご家族の心境はいかばかりか察するに余り有ります。
しかし悲しく、辛いことですが人生は「求不得苦(ぐふとっく)」を体験してこそ人間的に大きく成長できるともいえます。何事も無く、順風満帆にすーっとスムーズに事が運ぶことも喜ばしいことですが、それでは真実の人間的強さが養われないのです。
真に志を達するのだという情熱をかき立てる、やる気を燃え立たせてくれるチャンスが逆境にあったときにこそ湧きでるものではないでしょうか。苦しくも辛いことではありますが、逆境にあったときこそ志が確かであるか否かがわるのかもしれません。
また求めたことを得られなかったことで「自分に足りていなかったことに気づかせてもらったことに感謝する」ことも大切です。なかなかこのような思いになることは直ぐにはムリかも知れませんが、絶対に必要な気づきではないでしょうか。だからこそ志は必要です。
志もなく人生を歩み、それこそただ単に欲で始め、達成できなければ、せっかく始めたことでも途中で放棄し、人間の崇高な不撓不屈の諦めない自分の精神ともめぐり会うことなく、放棄する人生観を持ってしまう危険性が孕んでいるのです。
得られなかった、達成出来なかったことは、自身を大きく成長させるため「次に必要な対策、必要な学びを教えてくれている」のです。
求不得苦、こんなに、こんなに努力したのになぜだという歎き悩み考えることも必要です。苦しんでも志を忘れず、心を歪めず、またチャレンジする、その気持ちから再出発する。そう、自分に憤り、自分に怒り、それをモチベーションに変え、失敗は自分に必要な事だったのだと感謝して「やり直す」ことが知ろうとする力を増大させ、気力を養い、負けん気を養うのです。
そのような意識になった時、人を慈しみ、共に悲しみ、何かを分かち合うという気持ちも育まれ人間的魅力のある人間性を養っていくのではないでしょうか。
困難な事があったから今日の私が在ります。そして未来を夢見て、志を立て祈ることを知りました。祈ることで日々くじけそうな気持ちを強くできました。それが素晴らしい皆様と出会えたのだと感謝してております。
今は苦しみ、得られなかったことに感謝できます。得られなかったことがあったからこそ私が私であることができました。これからもきっとあるでしょう、しかし志を貫きます。
明日は愛宕寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」午前10時からです。何事にも感謝することが開運の秘訣。護摩の炎で全てをきれいに焼き尽くせばこそ新たな幸福の芽が出ます。お待ちしています。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
※毎月第一日曜日午前10時、京都宇治・心華寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」。24日午前10時、下関・愛宕寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」。縁を幸いとし、福と為す開運護摩法要。お金が満載した船が入って来る金港辯財天。勝ち運が授かる愛宕寺。どうぞおまいりください。
※毎月のご先祖様の回向供養も承っております。ご先祖様を大切にすることは「根を深く太くすること」です。だからこそ子孫という幹は健康に育ち、仕事と成る枝葉を繁らせることが出来ていきます。(回向供養料一霊5百円。法名、戒名と共に現金封筒でお送りください。心華寺:〒611-0025宇治市神明石塚66。?0774-44-5380。FAX0774-46-4495。愛宕寺:〒750-0014下関市岬之町14-13?.FAX083-222-7404。)。※永代供養はご相談ください。    合掌