耐える先に

おはようございます。

私はいつも自分に素直になることを進めています。しかしこの素直になることをはき違えないようにしなければいけません。
菜根譚(さいこんたん)前集201「世人は心の肯(うけが)う処(ところ)を以て楽と為し、却(かえ)って楽心に引かれて苦処(くしよ)に在り。達士(たっし)は心に払(もと)る処を以て楽と為し、終(つい)に苦心の為に楽を換え得来たる。」
意は「世間一般の人は、心に従うところに楽しみを求めるため、かえって心に苦しみを募らせる。
悟りを得た人は。苦しみに打ち勝つことを喜びとするため、その忍耐を通して喜びを得る」。
菜根譚の著者、洪自誠(こうじせい)は何でこんなにも心にズシッと来る言葉を書けたのでしょうか、ありがたいですね、道を誤ることを少なくできます。感謝しなければいけません。私たちはこの自己満足、我欲に気をつけるべきだというのです。それが苦しみを多くつくるのだぞと教えるのです。
人生夢に向かい歩み始めますと必ず困難、障害に出遭います。遭わない道中などあり得ません。出なければ人間は鍛えられないのです。事上磨練と王陽明が明言しているように、現実の中でしか磨かれないのが人間です。
たとえ話を書きます。会社に入って困難や人間関係の煩わしさに嫌気がさした二人がいるとします。その二人が話し合って会社を辞めることにしました。苦難から遠ざかれば苦難は去ると過った考えです。
会社を辞め二人で将来を話し合いました、今度は辛抱してお互いに人生の花を咲かせ夢を実現させようと固い約束をしたのです。そして互いの夢を話し合う中で喧嘩口論になりました。ああでもない、こうでもないと、意見の食い違いです。未だ来ぬ未来を話しあっているのに争いをする、こんな愚かをしてはいけません、皆さんは。しかし現実にこのようなことをしている人は多いのです。
人の意見を聞くことができないということは、相手を認めるという尊敬心の欠落であり、昨日書きました「共にという精神の欠落」です。このような思いでは共に歩み励ましてくれる友にも仕事にも出会えるはずもないのです。
論語衞霊公(えいれいこう)第15、39条に「子曰く、道同じからざれば、相為(あいため)に謀(はか)らず」と、意は「旅をするときは、東に行こうとする者と、西に行こうとする者は、お互いに旅程その他を相談し合っても仕方がない」という意ですが、これは旅をする者に比喩をとって孔子は私たちを諭しているのです。「私たちの修養、処世の上についても同様なことで、善を志す者と利に志す者と道を異にしており、相為に謀っても無駄である」ということを教えたのです。
思想の相違、価値観の相違は確かにあるのです。人様を参考にしたとしても同意や同調、考えを相手に強要するのではなく、互いに認め合って話し合う中に共鳴し切磋琢磨するのが真の友でありましょう。互いに譲ることを知らず、尊敬の念のない者は無駄な争いを生み寂しい人生を送るしかないのです。それが洪自誠の言っている「自己満足、心の楽しみで苦を生みだしている」ことなのです。
この二人は「最初から志、夢などは持っていなかった」のです。自分の心に従って働き、楽しみを求めたため、我欲から心に苦しみを生み、苦を募らせる人生としたのです。
腹の底から、魂の底からの夢や目標をもっていないために、「耐える先には喜びがある」という事実を体感することが今まで一度もなく社会に飛びこみ、悩み苦しみを自ら作ったのです。
道理から学び、先人から学び、友から学び夢の実現を図ろうとしている人は「耐える先には喜びがある」ことを気づくのです。困難を乗り越え、やり遂げた充実感を味わうことで、チャレンジする喜び、不撓不屈(ふとうふくつ)の精神が養われるのです。「心学の凄さ」がここにあります。私たちは何かを通して心と行動を表現します、いわゆる「投影」しているのです。教えを心とする、教えを行動とすることが如何に大切かです。
今日もいろいろな場面に遭遇することでしょう、その時に茫然自失とならないために、新しい一日に感謝し教えを大切にしましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
※祈りは、新しい一日に感謝する。どんな困難があっても道を違えない。率先して人を大切に、驕らず謙虚に接し、人の難儀をサポート、共に歩む。毎日人と共にあるを喜び感謝し。自分に素直に一日を過ごす。朝の誓いです。
手を合わせるだけで良いのです、このような思いで一日をスタートしましょう。一日を清々しく過ごせますよ。
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