人をお手本に

おはようございます。

「人の振り見て我が振り直せ」という言葉があります。このことわざは、人の全部を真似しなさいと言っているわけではありません。私たちは、いい部分も良くない部分も持ち合わせています。そして、それは人によって受ける印象が違います。ある人が良いと言う一方で、別の人は悪いと言うこともあります。
人様の何が自分より優れているのか、または素晴らしいのかを見極めて、それを見習いなさい。というのがこのことわざの意味です。どんな人からも見習うべきところは何かしらあると思います。また反面教師という言葉もあります。
菜根譚(さいこんたん)前集30条「事窮(こときわ)まり勢蹙(せいちぢ)まるの人は、当(まさ)に其の初心を原(たず)ぬべし。功成(こうな)り行満つるの士は、其の末路を観んことを要す。」。
意は「仕事に行き詰まって苦境に陥った者は、初心に戻って考えることが大事となる。仕事がうまくいき順調な者は、この状況がいつまで続くかをよく見定めることが大事となる。」。
事業に失敗して失敗した人を責めたり、軽視したりしてはなりません。なぜかといいますと、そういう人でも、創業当初は遠大な理想や抱負をもっていたのです。ですから、そういう気概に敬意を払うべきなのです。
また、一人の人間が永遠に成功し続けることは不可能であることも知っておくべきです。世の中には予測不能なことが起きるものであり、しかも人間の力ではどうしようもないことが、多いのです。
一定の環境や状況のために事業が挫折してしまうことがあります。それで挫折したのなら、挑戦者の責任にするというのは酷というべきです。この世はチャレンジ無くしては成功はあり得ないからです。
同じように、事業で成功した人も、いつまでも成功が続くとは限らないことを心に刻んでおくべきです。
利益ばかりを追い求め、胆も腹も据わらず、成果を大事にせず、時流にうまく合わせることだけに心を奪われ、挑戦する気概を忘れ、享楽を追い求めていますと、何もかも失う羽目になるのです。このような人は「人の振り見て我が振り直せ」のない人です。失敗者をバカにしてしまう人です。
このような人は、今の成功者を盲目的に崇拝して、己の心の修養を怠り、猿まねをして自分が高められ、磨かれていると錯覚しているのです。人の成功潭を読み頭の中にインプットだけして行動が伴わず、口先だけの愚かな人間になってはいけません。
そのためにも心を練り上げる「心学の基本を常としたい」ものです。「失敗を省みて、成功にうかれない」自分をつくりましょう。
明日は予測不可能な世の中で、感覚を研ぎ澄ます祈りの日、心華寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」です。護摩の炎ですべてを焼き尽くし清らかな新たな気持ちで6月を過ごしましょう。午前10時からです。魂をお磨きください。「玉磨かざれば光なし」人間も玉と同様、磨いてこそ魔をはね返す輝き、オーラは出ます。お待ちしております。
金港辯財天様への祈りが何故素晴らしいかといいますと、この世は十界から出来ていると言われます。「地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人間界・天界・声聞界・縁覚界・菩薩界・仏界」です。天界は私たち人間界の直ぐ上におられれるのです。ですから私たちの心にすべて理解を示され、人間界のすべてにおいて理解を示し、上から見守ってくださり、進む方向に誤りの無いようにとお守りくださるからです。ご一緒に祈り、大切な方々が安泰に過ごせるようご利益をいただきましょう。
今月も毎日お訪ねいただきありがとうございます、感謝申し上げます。暑くなってまいりますお大事ください。明日からもよろしくお訪ねください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。