好き嫌いしない

おはようごいざいます。

「にんげん学」神戸講座「論語を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。孔子の優しさ親切に読むたびに感動します。当たり前のことを文字にしてくれた親切さに感動します。そしてどんな立場にあったとしても誇りを持つことの大切さに気づかせてくれたことに感動です。
瞬間の反応で後の人生の動向が大きく変わってしまうのが人生、大げさに考えずとも、日常の心の在り方の大事を感じずにはおられません。ですから背伸びしない、高言をはかない。夢として心の中に秘め自分を高める糧とできることにも気づかされました。それが夢を失わせず、モチベーションを失わせないのかもしれません、ありがたいことです。
今月も毎日お訪ねいただきありがとうございます。皆様にお読みいただいているお陰で怠らず書くことができています。ありがとうございます。ほとんどが自分の反省の弁ですがお許しください。
僧侶になって良かったことの一つは対人関係に於いてまず人様を「好き嫌いしてはいけない」「何事も受け入れなければいけない」と教わったことです。修行しているときはまず受け入れる、肯定し、やって見ろと教わりました。いわゆる食べず嫌いになるな、理屈を聞いただけで云々するのはやめよ、ということです。思考に偏りができるぞと教えられました。
そうすることで、自分が苦手なことが人様が得意であることを知り、逆のことも感じることを知りました。ですから自惚れも、落ち込みすぎることも少なくできたようです。
自分が「こうなりたい」という情熱、感情、思いだけでは学べません、できるようにもなりません。自分に都合の良い現実は多くはないのです。そんな中で感情をコントロールして気構え心構えを作り、どのような状況の中でも真の情熱として目の前の人や勝れた人から学ばなければ何も学べないのです。
私たちの生活の時間は一方的に流れており、過ぎ去った時間は永遠に戻りません。時間の流れが不可逆的なことはよくわかっているものの、人生には時計の針を逆にさせたいようなことがあまりにも多すぎます。
このように後悔や嘆きを少なくするためには、「現実を受け入れる、目の前から学ぶ」という心構えが大事です。「人間にはどうにもならないことがある。それが万物に通じる法則である。」という荘子(そうし)の言葉があります。荘子は「物事にはそれ自体に展開していく法則があり、人為の及ばないことがある。したがって、どうにもならない現実を前にしたときには、それに適応する方法をまなばなければならない」というのです。西郷隆盛の「敬天愛人」などがそうでありましょう。
人が人との縁を縁とできずにつきあいができなくなる原因の一つとして「状況がそのようであるからには、選択の余地はない」という覚悟、心構えができていない故、新たな展開、万事に通じる絞り出すような知恵もわかないのです。よほどのことが無い限りには受け入れるということをしますと友、仲間と言える人を多くできることは間違いがありません。歴史も教えていますし、私が今まで見てきた豊かに人生を歩んでおられる人の多くが、覚悟、心構えができているからだと感じています。現実の状況を受け入れられない限りは今までの学びを生かすこともできず、現実から学ぶことがなければ決して実力を養えないのです。
出会いから多くのことを学ぶことができます。このようなことを感じる9月であったようです。ご訪問ありがとうございます。9月最終日淡々とそして情熱を持って今日を精一杯過ごしましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災並びに各地の豪雨災害の復興を祈り応援します。
散歩でホテルの裏山にあります「布引の滝」に行ってきました。水の音は魂と共鳴します。