何かに引っかかれば

おはようございます。

昨日午前10時前、鹿児島県の口永良部島で噴火がありました。自然の驚異には慣れません。ただただ畏れるばかりです。鹿児島と聞きますと毎年行きますので人ごととはおもえません。一日も早く鎮まることを天地の神々に祈りましょう。今朝のニュースでも未だ噴煙が上がり収まっていないようです。島民の皆様にはお見舞い申しあげます。
字がわからなければ辞書、何か心にひっかかれば「経典」「心学の書」、物を計るときは「物差し」、道路を調べるには「地図」といったように、人様との関わり方で問題ができればその対処法を経書や心学の書に求めることができます。
問題が起きることは相手によっての使い方、対処法が悪かったり、誤ったから起きたのであって、修正する方法が明快に載っているのが経書、心学の書。それを持っているというだけで安心できます。要は次回に同じような過ちを犯さない。
伝教大師様が書かれました「山家学生式(さんげがくしようしき)、(比叡山で修行している僧の心得が書かれている)」に「悪事は自らに己に向かえ、好事を他人に与うべし。」という教え考えがあります。何か人と衝突したときは「我利で物事を考えなかったかを思うこと」だと。
誰しも自分に好いことを願って歩んでいるわけです。他の人のお手伝いをしなさいとも言うことです。そうすることで大きく広い道を歩めるぞと。このような在り方は大いに考えなければいけません。自分の夢に夢中になりすぎて人のことを考えなくなってしまうようではいけません。独善的になれば、何れはやせ細った道をたどることになるぞということです。
「小止観(しようしかん)」(座禅の心得を説いた経書)に「疑を以て心を覆うが故に諸法の中に於いて信心を得ず、信心なきが故に仏法の中に於いて空しく獲るところなし。」。
いくら自分が正しいと思っていて(正しいと思う強い心が人を疑う要因ともなり、争いの元ともなる)、疑いで物事に対していると、社会の中での信を得ることができない、信がないから現実の世界を一層疑い認めようとせず、故に何も得られずに空しく過ごしてしまうのだ」と心身を統一する教えである「小止観」では説きます。
現実社会の姿は現実で実相。それを否定せず確かに受け止めてこそ対処法が生きるのです。先ず現実を認め相手を認め、そして対処しなさいと教えます。
5月は今日と明日の二日、風があれば鯉のぼりはスイスイと泳いでいました。そんなときは誰でも仰ぎ見ます。風がなければ泳げない、泳がない、その姿を見ても誰も仰ぎ見ない、人欲を捨てる大事を感じたいですね。
衝突は「正しいと正しいから起きる」ことをお忘れありませんように。週末の土曜日、静かに瞑想し、座禅にチャレンジして心身を調える一日としてはいかがですか、ご安泰を祈ります。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
紫陽花がきれいです、キンシバイも。





昨夕の自宅の前の川、前川での夕日。






今朝の朝焼けと田圃に移った朝焼け。





※学校に行きづらい、会社に行きにくい、なぜこんな気持ちになるのでしょうか?それは自分に正直だからではないでしょうか、自分に正直になり生きるのに誰に話せば良いのかわからない人のための一時避難のオアシスが「特定非営利活動(NPO)法人こころのはな」です。
お父さん、お母さん、同じ悩み苦しみを持っている方たちとお話ししてみませんか。分かち合いますと何か光が見えてくるような気がするのです。それだけでも心が楽になります。0774-45-5561(斯波(しば))、がお待ちしております。メール相談も承っています。e-mail shiba@kokorono-hana.com。