人を見る基準

おはようごいざいます。

昨日は老子的生き方を書きました、今日は孔子が人を見るのにどんな「基準」を持っていたのかを考えてみたいと思います。
孔子は「自分の耳目を信じることを力説」しています。もちろんアドバイスを受けることを否定はしていません。噂やデマなどを信じない、人の評判の良し悪しも自分の目で耳で確認するまで判断を下さなかったのです。付和雷同しなかったのです。
そして、これは正しいと思ったら、噂話など無視して自分の判断を優先する。確かにリスクはありますが、そのリスクを冒してでも自分の耳目を信じた、だからこそ多くの人の信頼を得たのでしょう。知・仁・勇を三達徳と言ったのが肯けます。
よくこんなことを新聞やマスコミが書いています。株の投資話や、儲け話にだまされたという話です。このような話を見聞きしますと、自分の意見を持たず、噂や流言に従って、調べもせず、儲かるだろう、株が値上がりしそうだとばかりに、買って大損をして、だまされた、と言っている話です。
このような目に遭う人の多くは失礼な言い方をしますと「横着者」なのです。自分で「考える、勉強するという努力や手段を放棄している」のです。自助努力をしていない人間はいけませんよということです。
孔子は言います。「人間の判断基準は、まず、どんな行動を取っているかである。次にその行動の動機、三番目に結果に対してどれだけ満足しているかだ。この三つをみれば、レントゲンで見るように透けて見える」(子曰く、その以(な)すところを視(み)、その由るところを観(み)、その安んずるところを察すれば、人いずくんぞかくさんや。為政(いせい)篇)。
その人物がどれほどのものか、それを判断するにはその人の行動を観察する。いったい、なんのためにそんなことをするのか、その理由を考える。それに、結果をどう考えているのか。それも見ることです。このように見ていきますと、どのような人間もすっかり本性が浮き彫りになってしまいます。
孔子のように、他人の評価などを当てにせず、自分自身が秤になって相手の器量を判断できるように、日々の学びが如何に大切かということです。
そのためには「自分よりできる友人と師匠が大事」です。孔子は「剛直な人、誠実な人、教養ある人を友人に選べば有益である」といっています。「孔子曰く、直(なお)きを友とし、諒(まこと)を友とし、多聞を友とするは益なり」季氏(きし)篇。
兵法の書「十八史略」の中に、劉邦(りゅうほう)が四倍の兵力を持った項羽(こうう)になぜ勝ったのか、その理由が書いてあります。「作戦を練ることでは張良(ちょうりょう)には及ばず、軍政、民政の執行では簫何(しょうか)には及ばず、合戦に勝つことでは韓信(かんしん)には及ばない。自分より勝れた人材が協力してくれたから天下を取れたのだ」。
孔子も言っています。「大工はいい仕事をするためには、まず最初に道具をきちんとする。それと同じで、仁を体得したいと思うなら、どこにいようと賢者に仕えて人徳のある人間を友人とすることだ」(工(こう)、その事を善くせんと欲すれば、必ずまずその器(き)を利す。この邦に居るや、その大夫の賢者に事(つか)え、その士の仁者を友とす)衛霊公(えいれいこう)篇。
人はひとりでは生きられません、仕事の成功云々といったレベルではなく、人生をより豊かにできるかどうかは、すべて人間関係によります。そのためにもいい友、いい師匠を持つことではないでしょうか?確かな人生の基準を持つには学びでしょう。横着しないようにしましょう。明日は愛宕寺開山、初代住職の祥月命日、法要を済ませ心華寺へ戻ります。師友はどこにでも居ます。友に学び、師に仕える、そうすることで磨かれるのです。今日は周りの方々に感謝する一日にしましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
※心のオアシス「特定非営利活動(NPO)法人こころのはな」で個性を発揮してみませんか、学校では何か違和感を感じてる、自分が学びたい、伸ばしたいと考えていることを学べていないと考え鬱々としておられる学生の皆さん、ご一緒に学び合いましょう。教え合いましょう。
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ノーというのは未来がどんな世の中であって欲しいかという夢、思いがあるはずです。素晴らしい社会を作らなければというスタートラインに立っているのが皆さんです。
個性は素晴らしい才能、宝、個性が社会貢献できるパワーです。その素晴らしい個性を社会に生かすように一緒に考えませんか?。そして実現しましょう。いつでもお電話でのご相談を受付ております。0774-45-5561(斯波(しば)まで)、お待ちしております。
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