盆の入り

おはようございます。

今日は旧のお盆の入り、ご先祖様をお迎えするために「精霊棚」をお作りして迎えます。私の故郷のお盆の入りは夕方、提灯に火を入れて墓までご先祖様をお迎えに行きます。夕暮れの景色の中で提灯の火が何ともいえない幽玄な感じだったことが、記憶に残っています。送るときもやはり同じです。
精霊棚は大切なご先祖様をお迎えするための「新しいお部屋、お座敷」です。古人は小さな精霊棚の中に精一杯の気持ちを表したのです。大切なご先祖様を貴賓をお迎えするが如く、部屋を新調し綺麗にして畳を変え、新しい器に季節の初物のお供え、ごちそうを盛り、滞在していただく、そんな気持ちで16日までご先祖様と向かい合い語り合うのです。
目に見えない心を形にして、行動に表すことをお子さんと共になされば、情緒豊かな人間性が育まれます。昨日書きました、私は何をやっても学校での学びや世間的な事柄にはついていくのが苦手な子でした。しかし家で家族と共に四季を通じての行事から人としての情愛を学んだように感じています。
長じて一つのこと、ポストにベストで生きようと決めた時、周りの皆さんの気持ちを少し察することができるようになった遠因が、ご先祖様に対する気持ちを祖父や両親から聞いていたからだったのではないかと思っています。
家族で行う、家族で共にする、そんな中で「何か一つ役割をもらい果たす喜び」です。精霊棚のご先祖様へのごちそうは母親がお迎えした日から、三度の献立も変えて作っていました。私たちの日々の食事と同じです、毎食違って母親は作ってくれました。大切なご先祖様なら一層のことごちそうを作ります。
16日に帰られるときには「新粉で作った白い丸い団子」をお土産だからと「蜜や餡をぬらずに持って帰ってもらうんだよ、帰ってから味をつけてもらうようにと、お団子と蜜とは別々に」と言って教えてくれた言葉が今でも覚えています。これも、あれもお土産、と言って、今思い出しますと、涙がこぼれます、母親から教えて貰ったことの千分の一もできていません。
でも、このような習慣は身を以て行動し伝えていきたいと思っています。物事が理解できず、調和もとれなかった私が自暴自棄にならずに済んだのも、両親の話と、私でもできる役割を家族の中で与えてくれた遠い記憶が魂の中に残っていたからではないかと、感謝しています。
皆さんも大切にご先祖様をお迎えしてご家族で歓待ください。きっと豊かな家庭となります。豊かな家庭とはどのような家庭をいうのでしょうか?いろいろあるでしょうが、一番は支え合い、助け合うことだと私は思います。責めるのではなく、導き合い、明日を夢見て切磋琢磨することだと思います。これは理想かもしれません、しかし理想に向かってこその人生、家庭ではないかと思います。押しつけることなく和気藹々といいお盆の休日をお過ごし下さい。
旧来の友が帰り、楽しすぎて事故などが起きないように加減して楽しんでください。老婆心です、お許しを。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
お盆のお供えです。

※学校に行きづらい、会社に行きにくい、なぜこんな気持ちになるのでしょうか?それは自分に正直だからではないでしょうか、自分に正直になり生きるのに誰に話せば良いのかわからない人のための一時避難のオアシスが「特定非営利活動(NPO)法人こころのはな」です。
お父さん、お母さん、同じ悩み苦しみを持っている方たちとお話ししてみませんか。分かち合いますと何か光が見えてくるような気がするのです。それだけでも心が楽になります。0774-45-5561(斯波(しば))、がお待ちしております。メール相談も承っていまe-mail shiba@kokorono-hana.com。
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