足下

おはようございます。

10月も後半に入ります、慌てずに歩みましょう、コツコツとです。今夜は「にんげん学」京都講座「老子を読む」。老子は何事も小さな事を大切にすると大きく育つと教えます。そして大きな禍にはならないと。
いつもお話しますが、私たちは知識を知識とすることも大切ですが、もっと大切なことは実践することです。「だからこそ出来ることから始めなければ、何が必要なのかが見えてきません」。
私たちの夢や希望が大きいだけに、どうしても遠いところ高いところに意識が行ってしまいます。そこを用心すべきだぞ、と老子は教えます。
脚下照顧(きゃっかしょうこ・足下を見よ、いろいろな言い訳をする前に足下を見よ)ということです。足下(何故に立っていられるのか)を大事にすればいいのだ、「周りに目と心を奪われず、自分のできることで確かに一歩ずつ歩んで行きなさい」と教えます。
不安定になるには足下を疎かにするからだとも教えます。日常の基本を大切にすればこそ、大きく成長するのです。やり方や、方法を知ることも大事ですが、一番は「人の振り見て我が振り直せ」、「人様の失敗に学べ」と老子は説きます。
それは、初心を忘れないことにあるのだぞ、とも。私たちは初心を忘れ「自分に無い物、足りない物を得ることが事の成功をなすものだと勘違いをてしまうことをしてはいけません」。
己に「見合ったものを新たに身につける」「実際行動して足りない物を無理せず身につける」ことが大事です。
私たちの不幸の一つは「成功者の話しを聞いたり、本を読んだりして、そうか、このようなことを知れば、やればと、実力を忘れ、行動し、失敗をすること」です。正しいと思ってやっているにも関わらず、失敗してしまうという不幸を自ら招かないために、ご一緒に「心学」を学んで下さい。
身の丈を知らず、力もないのに、重い武器を持ち、武器に振り回されてはいかんぞというのです。少しずつ知力体力をつけてこそ、知識も技術も活かすことができていき自然高みに上れるのです。「急がば回れ」です。
会場でお待ちしております。今週もしっかりと地に足をつけて精進してまいりましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
高知県土佐清水市のIさんから立派な「新高梨」をお供えいただきました。Iさん季節毎のお供え感謝致します。リンゴと比べて見てください大きさにビックリです。