宝珠

おはようごいざいます。

「にんげん学」神戸講座ご出席の皆さんありがとうございます。ご一緒に学んでいただき感謝いたします。
論語読みの論語知らず」という言葉があります。私などもこの類いであろうといつも反省しています。孔子は「剛毅朴訥仁(ごうきぼくとつじん)に近し」などと言っていますように、話が上手であるということを余り褒めてはいません。それよりも、実践ですよ、というのです。
知識を蕩々と披瀝できる人を拝見しますと、思わずうらやましくさえ感じるときがありますが、この羨むということも余り感心しません。尊敬するのは良いにしても、羨むのでは無く、尊敬しましょう。
論語は「宝珠経(ほうしゅきよう)」などとも言われます。宝珠、仏様もお持ちになっていますが、まぁるい珠です。「円(まどか)」ですね、円は「角張(かどば)っていない」、ですから「上下四方を照らす」のです。どうかしますと、知識人は「角張る、他の意見を受け入れない」、よろしくありません。この世はいろいろな世界があってこその世界です。
ですから論語は誰が、どなたが読んでも「円通」するのです。「上下四方、偏りが無い」。どなたにでも役に立つ。そんなことを思って読み進めて行きますと、この世の悩みは解決しないはずなど無いのですが、どうしても角張る人が出る、老子が言うように「正しいと正しいが争う」。
そんな人の知識が大いに生かされるためにも、論語というよりも、心学を時習していただきたい。その時、その時において学び直してもらいたい、いわゆる反省であり修正です。
論語20巻の中に書かれてある全てが理解できずとも、何度も「時習」しますと、次第に体感してくるのです。人生は一生学びであり時習です。昨日読みました八佾(はちいつ)第3、20条なども何度も読んでいますが、ああ、そうかそうかと改めて知ったようにも思うのです。
どうぞ皆さん来月もお目にかかれますことを楽しみにしております。12月は28日(月)曜日です。本年最後となります、「終わりよければすべてよし」としましょう。
今日から一泊二日で心華寺では「M&Uスクール」が開校です。ご参加の皆さん寒くなりました。防寒対策をしっかりとして、お気をつけて入山ください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
「にんげん学」神戸講座の会場のあるホテル、この地下1階が会場です。雪だるまと、素晴らしい光明が出迎えてくれました。きっと講座に出席なさる皆さんを祝福しているのでしょう。





皆さんへのお茶です。

懇親会「キリシマ山荘」さんです。Oさん、ごちそうさまでした。今月も美味しくいただきました。