感謝と謙虚

おはようございます。

穏やかな三が日でした。今日から仕事始めという方もおられるのではないでしょうか。いつも書いています、「夢を心に秘め静かにスタートしましょう」。「一年の計は元旦にあり」です。一年の計を立てての第一歩、やはり足下が大事です。先ずは今居られる、居ることのできている「場所に感謝致しましょう」。この感謝の心の有無が一年を否一生を左右すると言っても過言ではありません。
何故かといいますと、大きな目に見えない力が働いて今の場所を与えられたからです。「天が命じた」天命だと考えることです。このように考えられなければ、何か不本意なことがあったとき、自分で選択したにもかかわらず「学びととらえられず」、「不足、不平、不満になる」のです。これではいけません。
私たちの「心は見えないようで実は言葉や行動、服装等々を通して見えている」のです。だからこそ言行一致の努力が大切です。ですから心を練る一つ「言語行動が謙虚」であることです。
私たちは人様を認めるということは、「簡単なようでなかなか難しく」、「充実した人生を送る人を見ますと、つい嫉妬や妬みが顔を出してしまう」、これが人間というものでもあります。しかし、「そこで嫉妬の感情に押し流されてはおしまい」です。なぜなら嫉妬は、「プラス思考のエネルギーではないから」です。
これを克服するには「自分に謙虚になること」です。自分が「何に長じ」「何が欠けているか」を「冷静に眺めて見る」ことがよいのです。
そうすればどんなに才能に恵まれた人でも、「自分一人が持っている能力は何ほどでもないことに気づくはずです」。「己の分を知るという謙虚さが魅力の出発点となります」。そうすれば「自分に足りないものを備えている人を認めることができてきます」。
「感謝は人間にとって、最も大切で貴い心の思考であり感情です」。どんな苦しいときにも、辛いときにも「感謝の精神を持ち続けられる人は、巨万の富者よりも絶対的に幸福な人です」。
人は心の態度、あるいは心の持ちようで「人生をいかようにも前向きに生きていくことができます」。そのことに気づいて実行する人は不思議と少ないのです。感謝の祈り、各地で心学を行うのは、何かあったとしても前向きに歩むことができることに気づいていただきたいという強い思いです。
何かあって前向きになれなくなってしまう原因は、「欲望や情動に動かされ、さまざまなしがらみに囚(とら)われながら人生を悲観し、消極的になってしまう」からです。
精神が健康を損なわないようにコントロールできる人が、「人生の幸福を手に入れることができる」のです。そのためには「感謝と謙虚」が素直にできるようにすべきでしょう。
昨年大企業から一般企業で問題を起こした事件を省みますと、人間性の堕落から生じた問題ばかりです。「利他の精神がない」、それは「感謝と謙虚」を養っていないからです。いわゆる知的能力を優先し過ぎ、人間性を堕落させる社風・社会を作り、格差が拡大したのです。理解できない者、成績が上がらない者は、下にいて当然、給料が上がらなくて当然という、余りにも愚かな権力的な排他主義です。人様の努力を認めない、人間性を認めないという、愚劣な風潮を作って生まれた格差ではないでしょうか。
利他の心、優しさが無くなったように感じます。利他の精神で無ければ本来は繁栄などあり得無いのです。利他は「慈悲・愛」です。「慈悲・愛があるところに調和は生まれる」のです。
このような時代だからこそ、調和の生まれる、慈悲・愛の利他に生きるべきです。そう在ることが光り輝くあなたとなります。
仕事始めの今日は「感謝と謙虚」を大切に皆さんと新年の挨拶を交わしてください。そうすることで「何をさせていただいたら目の前の人が一層お歓びになるかが見えてきます」。利他の機会が増え、歓びの輪が広がり、結果的に繁栄がなるのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌