正にあらざれば

おはようございます。

昨日は信越から関東、東北と暴風と積雪で電車が止まったり遅れたり、車のスリップ、人の転倒、ケガで搬送と大変だったことが報道されました。お見舞い申しあげます。都市が雪に見舞われますとパニックです。近畿地方も今日、明日と雪の予報が出ていますので心配です。
「正(せい)にあらざるときは眚(わざわい)あり」という言葉が易経(えききょう)にあります。上手く行かない、思ったとおりに行かない、「それは正しくないからだ」というのです。易、占いなどといいますと何か胡散臭(うさんくさ)く考えている方も多いかも知れません。しかし易経に書かれていることは、ごくごく当たり前、真っ当なことばかりです。何も突飛(とっぴ)なことが書かれているわけではありません。
孔子も50才を過ぎ天命を知って易を学びたいと言っているくらいです。何故50才かといいますと、やはり孔子ですね、経験、体験が大事だというのです。学んで真っ正面から実践する、先ず自分の直感を磨くことを大事にしたのです。何もしないうちから、どっちが良いのか、右か左かなどと、人に決めて貰おうなどと、了見違いはよくなというのです。
いろいろな体験を積み重ね50才から後進のために易を学ぼうと、老婆親切心、忠恕の生き方です。人生には、苦しみ、悲しみ、勢いがあります。どうにもならない閉塞(へいそく)、楽しみ、安らぎなど、いろいろな時がめぐってきます。一口に苦しみといっても、金銭問題で苦しい、人間関係で苦しい、病気で苦しい、恋愛で苦しい、家庭不和で苦しい、望みがかなわず苦しいなど、さまざまな苦しみがあるでしょう。
「経典」「心学」には、どこから読んでも必ず、私たちや周りに起こっている問題や状況に合致する話しが書いてあり、そして「何をすればうまくいく」「何をすればうまくいかない」という具体的な対処法「中する」こと、つまり人生の「出処進退」の方法が説かれています。
それを読みとっていくことで、自分らしく生きるためのヒントを見つけてほしいと願って各地で「心学」を行っています。
心学を学んでいくうえで、一番大切なことは、書かれてある事柄を「自分の状況に重ねること」です。今「自分が遭遇していること」、仕事や人間関係、子育て、家庭など、自分を取り巻く状況で問題になっていること、困っていること、あるいは過去にあったことなど、自分の経験と照らし合わせたり、身近な出来事に引き寄せたりしながら、学ぶことが大切です。
「心学」は抽象的なため、自分の経験に照らし合わせて読み進めませんと、心学が意味するところ、つまり「生きるためのヒントを正しく読み取れない恐れがあります」。
人間模様を描いた小説のように起承転結、善悪がハッキリして展開していれば分かりやすいのですが、千古不磨の真実が説かれている心学が紀元前から読み、学び続けられている事実は、「実践哲学の書として重宝されたという証」でもあります。学べば必ずや「運命を打開するための哲学が書かれていますから、書かれている対処法を実際やってみることに大きな意義があるのです」。そうすることで、まさに「禍転(わざわいてん)じて福と為す」となるための対処の智慧が満載しているのが「心学」です。
今日も真摯に楽しく真っ正面から真っ当にお仕事に対しましょう。良いことがきっといっぱいあります。防寒対策を確かにしてお過ごしください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌