実学の書

おはようごいざいます。

「心学」を心華寺から一歩出て各地で行うにようになった大きな理由の一つは「宗教の名を借りた某新興宗教事件」からですが、もっと大きな理由は「これほど役立つ実学の書はない」と実感していたからです。
私は仏道を歩む者です。しかし「真理は一つ」。富士のお山の頂上を目指し登る道は数多くありますが、頂上はどこから登っても一つです。それと同様に人生の幸福の頂点「共生はただ一つ」です。故に「心学」を皆さんに伝え、自信を持って人生を歩んで欲しいと願ったのです。そうすることで才能ある人たちが不幸への迷路に入り込まずに使命を果たしてもらいたいという思いで始めたのです。
私たちは知識を得たとしても、その知識を確かに生かしてこそ知識と言えるのです。知識を生かすも殺すも、対人関係での応対・対応にその鍵があるのです。心学にはその「妙が説かれている」のです。先人が命を賭して記した書が心学の書だからです。
なぜ実学の書かと言いますと、あらゆるケースの確かな「応対辞令が書かれている」のです。社会生活のもろもろの場における人間関係に於いて「どう対処するか」です。人間関係の対処の仕方が実にいろいろなケースで説かれている百科事典です。
そして心学の最も重要なことが「経世済民の書である」ということです。政治論です。政治と言っても難しいものではありません。小理屈を振り回すのではなく、「組織を掌握しどう動かすのか」、それと「修己治人(しゅうこちじん)」、つまり「指導者論」です。上に立つ者は「どうあるべきか」、組織のリーダーにはどんな条件が望まれるか、等々を説いている故に「実学の書」であるのです。
今夜は「にんげん学」小倉初講座「老子を読む」、明晩は神戸初講座「論語を読む」です。皆さん本年初講座です。リーダーとしての実学を本年も継続しましょう。開場でお会いしましょう。今日も心豊かな一日でありますようお祈りいたします。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌