道徳心

おはようございます。

昨日はストーブもいらない暖かさ、今朝は又冬の気温に戻っています、寒暖の差があります体調管理をしっかりと行いましょう。
新しい週、2月は逃げるとも、早くももう半分、だからこそじっくり歩みましょう。そのためにも朝の祈り、そして心学を読み心静かに調える。心学を学びますと、物事を始める前にバタバタせず、いわゆる準備が確かにできる。
仕事のできない人に共通していることは、「失敗、トラブルの原因を学習していない人」「スタート前にジタバタする人は、事が始まったらもっとジタバタするということ」です。
ハッキリ言ってこのような人は仕事にならない、仕事ができないと言って良いでしょう。このような人はいわゆる「ヤル気がない。決断ができていない証拠」と言われても仕方がありません。
私たちは同じことを繰り返し進化させます。学習の要点が繰り返しです。上に書いたようにその時になってジタバタするのは現実から学んでいない、繰り返しが無く学習していない。このような人は、行動から学ぶことなく、行動から学ばないから修正もできない。それは「何のための知識であり、技術を身につけるのかがわかっていない」。
論語孔子は「知識や技能の前に道徳心を身につける」ことが大事と説きます。「徳」とは「持って生まれた才能のこと」。「物を持つことができる」「物を作ることができる」「聞くことができる」「香りを嗅ぐことができる」「味わうことができる」「温冷を感じることが出来る」「人の優しさを感じることが出来る」「思いやることができる」「喜怒哀楽を感じることができる」等々が「徳」です。誰でも持っています。
徳に目覚め徳に生きますと、「道と為し、道ができていく」のです。これが道徳に生きるということです、道徳に生きることは「無限の可能性の幕開け」です。
論語、学而(がくじ)第1、15条に「子曰わく、学びて思わざれば則ち罔(くら)し。思いて学ばざれば則ち殆(あや)うし。」。これは「正しい学び方」を教えています。意は「先生が言われた。外からいくら学んでも自分で考えなければ、物事は本当にわからない。自分でいくら考えていても外から学ばなければ、独断的になって誤る危険がある」。いかがです、この条、胸に堪えませんか?。
また同じ6条に徳を活かし知識技術を活かす徳目の要道が説かれています。「子曰わく、弟子(ていし)、入りては則ち孝、出(い)でては則ち悌(てい)、謹みて信あり、汎(ひろ)く衆を愛して仁に親しみ、行いて余力有(よりょくあ)れば、則ち以て文を学ぶ。」。
意は「先生が言われた。家では親に孝行する。外では目上の人を敬う。事にあたっては慎重にそして誠実に行う。ひろく人を愛し、仁徳のある人と仲良くする。こうした人の道が実行できたうえで、初めて学問を修めることができるのだ。」。
「孝」とは父母への愛であり、「悌(てい)」とは兄弟への愛です。「人が親を愛するのは、親は生まれたときから常にそばにいて子をあたたかく包み、愛するからです」。こうした「心あたたまる日々が積み重なることで、親を大切に思う心が芽生え、それが親を愛する徳につながるのだ」と孔子は言いたいのです。そして仁徳を備えてこそ、「学ぶことが活きるのだ」と説くのです。
また、孔子は「博愛の精神をもって人を愛す。そして、仁徳のある人と親しくなり、そこから多くのことを学び、品格を高めるように努める」ことの大事も言っています。
これは、学びについて、「知識や技術を学ぶ前に、まずは人として大切な道徳心を身につけさせることが大事」であるという孔子の眼目(ある物事の最も重要な点)を表した言葉であります。人生を豊に歩もうと思えば、先ず徳を積むことだというのです。人を思いやる徳がなければ、「こんなに仕事をやっているのに、何で世間は私を認めないのだ」と、人を恨み、己を駄目にするのです。
徳とは「外にある知識や技術ではなく」、「内側にある、才能・能力に目覚め、身近な人々の幸せのお手伝いをするためにという気持ちに目覚めること」です。「目覚めたとき、知識や技術が大いに活かされ道と為す」のです。
少しでも人様のお役に立ちたいとも思えない徳のない人間に誰も親しみを感じないのです。ですから、経験や体験をしても、何ら反省することもできない、不徳の人間となり、誰も相手にしたくないと思わしめてしまうのです。
知識を得なければ何もできないという考えは徳を失うだけです。荷物を持って差し上げる、持たせていただく、という徳を活かすことで、荷物を持つという徳に目覚めれば更にどうすれば多くの皆さんのお手伝いができるようになるであろうかという発想ともなるのです。発想の後に道ができるのです。
他のことでも同じです。五感に感じられることで人様や、身近な人のお役に立とうという仁愛の気持ちが多くの気づきとなっていきます。
今夜は「にんげん学」京都講座、明日は小倉講座共に「老子を読む」です。「知りて知らずとするは上なり」です。無心になり目の前の人に対することが、徳を活かすこととなります。会場でお会いしましょう。今週も素晴らしい一週間でありますよう、お祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
先日の節分会・厄除け開運・星祭り「採燈大護摩供火渡り法要」に茨城県結城市からおまいりくだされましたKさんが写真を送ってくださいました。