三省

おはようございます。

CMA様主催・第205回「リーダーシップ実践禅寺合宿研修会セミナー」ご参加の皆さんありがとうございます。二日間お疲れ様でした、新しい慣れない生活の中、己を見失うことのないようにすることも大事です。でなければ人様との新たな出会いの時自分を確かに出せません。
会社から指示され研修をうけられたことを「天命として受け止めて下さい」。「人が命じたのではなく、天が命じたのだ」と捉えますと、「世界観がひろがり、人生観が豊になります」。
下山の際は強い雨が降っておりました、皆様の新たな門出を天が祝福されていたのです。今朝は強い風が吹いています。逆境に遭ってこそ人の真価が現れます。このことを知りなさいと天が言っているようです。
今日は日曜です、二日間の振り返りをじっくりといただき明日への活力に変えて下されば嬉しく思います。皆様の未来が輝ける未来でありますことをお祈り致します。
反省は正しくしなければいけません、それは後悔しないためです。私は反省はしても後悔しないということを旨としています。論語、学而第1、4条に「曾子曰(そうしいわ)く、吾れ日に三たび吾が身を省みる。人の為に謀(はか)りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝うるか。」。
意は「私は毎日、三つのことについて反省する。人のために誠心誠意考えてあげられたか。友人とのつきあいで〈信〉(言葉と行いが一致すること)であったか。しっかり身についていないことを、受け売りで人に教えたのではないか、と。」。
反省はとても大切なことです、反省の習慣、回路ができていればこそ、改められて「次のステップに進むという回路ができる」のです。「一日の終わりに反省があって、次が始まる」のです。反省の回路、次にステップできる回路ができていない人が、せっかく築きあげてきた学びや人生を「途中で投げ出す」のです。
私はこのブログも反省の意味を込めて書いていることが多いのですが、一日を振り返り、反省を書き出すということもやっています。書くという行為は自分の理解度を知る大きな手がかりでもあるからです。
反省とは、「やたら暗くなって落ちこむことではありません」。曾子が言っているのは、「毎日三回振り返る」ということです。
まず、人のためを思い、真心をこめてやったか(忠)。次に、友人に対して約束を守ったか、誠実であったか(信)。最後は、自分が受け売りでものを言わず、先生から習ったものが身についているか(習)。この三つです。
もう少し具体的に書けば「人にどう対応したか」「友だちに誠意を尽くしたか」「復習をしたか」ということです。簡単なようですが、この三つさえしっかり押さえていれば、仕事でもプライベートでも問題は少なくなっていくと思います。今日はこの三つ「忠・信・習」をしっかりと書き記し目の前において反省してみてください。一週間ごとにチェックをしてみるのもいいのではないでしょうか。素晴らしい休日をお過ごしください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
研修のカリキュラム「茶礼」の風景。一椀のお茶の中に「一期一会」を感じていただきます。梅も喜んでいます。