火防大将軍

おはようごいざいます。

明日は24日ですので下関・愛宕寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」を午前10時から厳修します。是非おまいりください。愛宕寺のご本尊様は「将軍地蔵・火防大将軍・愛宕大権現」様です。「大地の神、大地の将軍」です。いわゆるゼネラル・司令官。悩みの火を燃え上がらすことなく鎮火してくれるのです。
信じる「私たちの全体を見て的確な指示を与えてくださいます」。一生懸命に歩んでいればいるほどに「視野狭窄(しやきょうさく)に陥(おちい)るのが私たち」。「木を見て森を見ぬ。細かいところに目を配りすぎて、全体を見通すことができなくなる」。「それを補って指示を与えてくださるのが将軍地蔵様」。お陰で今日があります。
地蔵は大地です。地蔵菩薩は菩薩の中で最も慈悲深く「万物を受け入れ育み花を咲かせ実らせ、そして枯れさせる。この循環の手伝いを司っています」。循環が「毎年順調であってこそ永続がある」。いわゆる「栄枯盛衰の繰り返し」。
人生事業はいつ失敗するのでしょうか?「大小にかかわらず成功した後」です。そうです、人生は「貧賤(ひんせん)の時や夢半(ゆめなか)ばの時は結構成功に向かって精進するもの」です。凡人の凡人たる所以は「成功し、そこでストップしてしまう」。「新たな目標、育てるものを持たない故の失敗を気づけない」。
人間、困難を乗り越えたからといって、安定を保つことができるか?といいますと、「できない」。私たちは少し考えますと「難(かた)きを能(よ)くすれば易(やす)きを能くするのは何でもないと思う」のです。しかし、「なかなかそうはいかない」のです。「難事業に当たるときは、どうしても真剣になって努力する。だから割合に成功する」。ところが「容易なことだと、つい人間は弛(ゆる)んでしまって失敗する」。洋の東西、大小の企業を見てもしばしば繰り返されていますのでわかります。
「艱難汝(かんなんなんじ)を玉にする(苦労や困難を堪(た)えてこそ立派な人間になれる)」という言葉がありますが、安逸・安楽は「容易に人を頽廃(たいはい)させる」のです。格言に「成功は常に苦心の日に在り。敗事は多く得意の時に因(よ)る」といいます。
たいてい人間は、「よい気になった時から失敗を始める」のです。「苦心惨憺(くしんさんたん)しているところには必ず成功がもたらされる」のです。
いわんや成功も何もしていないときから安逸・安楽を貪るようでは話にも何もなりません。だからこそ志ある私たちは常に祈り謙虚を忘れず、感謝を忘れず、己を戒める祈りを捧げ感謝の意を確かにするのです。そして栄枯盛衰のあることに感謝し日々新たに大地に種蒔き精進しなければいけません。明日おまいりをお待ちしております。
今日の話を忘れずに充実した一日をお過ごしください。楽しく豊かになる気づきがありますように。そして分かち合う喜びを常としましょう。
明晩は「にんげん学」神戸講座「論語を読む」です。急遽日程を変更しましたが皆様にお目にかかれますことを楽しみにしております。よろしくお願いいたします。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
愛宕寺の玄関で皆様を桜がお出迎えします。