尋ねる喜び

おはようございます。

今日は日曜日です。お勤めの皆さんはゆっくりと休養をしてください。私はといいますと、先日手術のため休みましたが基本的には休みはありません。遠方へ行くときの道中が休養かもしれません。別な世界を見ることができ、観光気分になるからです。
先日の講演後も「納豆pastaランチ」など珍しい物をいただき、ご当地の名物料理をいただいた気分になりましたし、道中の景色や、その土地の人びとを拝見するのも楽しいものです。いろいろ楽しみはあるということですかね。
好奇心といいますか、知らない事が実際多いわけですから、人様を知ることが大好きなのです。論語、為政(いせい)第2、17条に「子曰わく、由(ゆ)、汝に之を知るを誨(おし)へんか。之を知るを知ると為し、知らざるを知らずと為せ。是れ知るなり。」。
この条は弟子の子路(しろ)に対して諭した条です。子路は大変侠気(おとこぎ)のあった人でした。ややもしますと、知らない事でも知っているといってしまいがちだったのです。それを誡めた条です。
「先生が言われた、由よ、知っているとはどういうことか知っているか?、教えよう。はっきりわかっていることだけを「知っている」こととし、よく知らないことは「知らない」こととする。ということが知っているということだ」。
このように「知っていること」と「知らないこと」の間に明確な境界線を引ければ、本当に「知っている」と言える」と諭したのです。
私も若いときはこの、知る知らないの境界線を明らかにできず、随分失敗をしました。二進も三進も行かない羽目に陥ったこともあります。人様のお話をお聞きしたりする立場にありますと、「知らないとは言えない見栄を張ってしまう」のです。愚かなことです。
今では「知るを知るとし、知らずを知らずとしています」から、尋ねることの楽しさ、知らないことと出会う楽しさ、悦びに浸っています。
皆さんも「知る、知らない」を確かにしますと、好奇心がモリモリと湧いてきますし、尋ねますと「新しい友が増えることとなる」のです。是非知る知らないを確かにして楽しんでください。じっくりと今日は、知る知らないを考えてみてはいかがでしょう。心が広々として楽しくなりますよ。
今日は第二日曜ですので「水子供養祭法要」を午前10時からお勤めします。是非おまいりください。
明晩は「にんげん学」京都講座「老子を読む」です。「争わない。それもパワーだ」という話しです。とても実人生のためになります。会場でお待ちしています。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌