非情

おはようございます。

熊本地震、余震が収まりません、そして昨日は台風のような強い風雨、二重三重の苦しみが襲っています。11万人を越す避難の方々一日中不安な心で、心が休まるときはないのではないでしょうか。いろいろな形で支え合いましょう。声を掛け合いましょう。
この悲しみ悔しさの中の経験から学び次世代に生かさなければ次世代の人たちに申し訳がたちません。このような気持ちを持つことも復興の力となります。一日も早い沈静化を祈りましょう、そして支援しましょう。
今日から「ニプロ株式会社。平成28年度入社・第二陣・新入社員研修会」が行われます。入社時にこのような地震に遭遇したことも何かの教えと受けとめていただき研修に臨んでいただきたいと願っています。
人知を超えるような理不尽さを今回のように天は示すことがあります。天地自然を相手に感じる理不尽は受け止めるしかないという覚悟があります。しかし、社会生活、人間関係の中でも時には理不尽を感じる時があるのです。先日も書きましたが、そこで「覚悟」が必要です。
※「覚悟とは=危険なこと、不利なこと、困難なことを予想して、それを受けとめる心構えをすること。「苦労は覚悟のうえだ」「断られるのは覚悟している」。又は迷いを脱し、真理を悟ること。来るべきつらい事態を避けられないものとして、あきらめること。観念すること。「もうこれまでだ、と覚悟する」等々を言います。」
先日、喉の手術を行いました。耳鼻咽喉科の先生にポリープですと診断され、その後、呼吸器科、麻酔科の先生に手術前の診察を受けました。呼吸器科、麻酔科の両先生に、「命をかけてまで手術するのが良い選択なのか?どうか?」と言われ、「ドキッと」しました。私も求道者の一人、諸行無常の理は知っているつもりでした、そして覚悟もできているつもりでした、だが実際人様の口から「命をかけて云々」されたのは初めてですので、正直、心がざわつき、うろたえました。「死を予告、死を宣告された思いがした」のです。人様にも「命と物とどちらが大切ですか、当然命ですよね」などと偉そうに話しをしていました。
人様から発せられた言葉で、初めて「死に直面したことを感じたのです」。私は長年、関節リュウマチを患っています。飲み薬は毎日一錠、皮下注射を週に一度自分で行っています。薬には必ず副作用があります。リュウマチの薬は「肺機能を弱めるという副作用」があるのです。手術には「全身麻酔が必要となり、人工呼吸器がセットされる」のです。機械による人工呼吸器の「強さに肺機能が持たないのではないか?」という危険がありましたので、呼吸器科、麻酔科の先生は?を口にしたのです。
手術前に再び主治医の耳鼻咽喉科の先生に診察を受け、質問しました。私の肺はよくなりますか?、答えは「投薬を続けている限りは、よくなりません、むしろ悪化します。年令も年令です」ということでした。そこで「覚悟をした」のです。人生は常に「二者択一」です。わかりました先生、これからも「話すこと、祈ることで私の使命を果たしたいと思いますので、お願いします」と。
生老病死の四苦は万人の上にもたらされます。時に、「どう生きるか」「どう在るべきか」だと「この期に及んで覚悟ができた」のです。人とは弱いものです。だからこそ「支え合いが大切なのです」。ようやく「祈ることを知った」ようです。
被災地の皆さんの苦しみには比ぶべくもありませんが、身近な皆さんと寄り添い支え合って乗り越えてください。
日常の平安な時に何も考えられないというのが人間でもあるのではないでしょうか、だからこそ身近な人びとと、「いざというとき、しがらみを超えて支え合う人情が大切なのです」。
新人の皆さんに、普段、気にくわない人も、そりの合わない人も、意見の合わない人もいるでしょう。しかし、一旦危急な事や仕事上では、支え合う度量、器量がなければ、問題の大小でとんでもないことになってしまうことになりかねない、ということもお話ししたいと思います。
何も無かったとき、平常の時の意見の相違で、意地を張らずにしなければいけないとう「覚悟を持つ」ことも知っていただきたいと、願っています。私たちも同様です。新しい週の始まり、今週は「覚悟を新たにする」という週に致しましょう。
今夜は「にんげん学」京都講座「老子を読む」です。タオ、道とは非情であり、好き嫌いせず、万物に普く力をもたらします。だからこそ大いなる恩恵をもたらすという老子の話です。
今日これから入山されます「ニプロ株式会社。平成28年度入社・第二陣・新入社員研修会」の皆様お気をつけて入山ください。お待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆私たちは熊本地震の復興を支援致します。
水掛辯財天様の側の牡丹が咲きました。