気病みをしない

おはようございます。

今朝も雨です、以前こんな話しを先輩にきいたことがあります、「よく降る、よく降ると褒めるからよくふるのだ!」という話しです、なるほど、上手く言うものだと感心して聞いた覚えがあります。気をつけてご出勤ください。
昨日は雨の中持病の検診に行ってきました。雨が小雨でしたが傘を持っていったのですが、見事病院に置き忘れ、忘れてはいけないとあれほど思っていたのに、思い当たるとこを探したのですが残念、お陰様で病院を出たときには雨が上がっていたのが幸いでした。
7時半に病院に着き、8時に採血、9時に一つの科で30分の診察、そして別の科の診察のため移動、その科の前で40分待ち、10時半にCTを撮り終え、そこから1時間半待ち診察、ぐったり、病院の食堂で遅い昼食、1時過ぎていました。寺に帰ってきたのが午後2時過ぎ、自分でお疲れ様を言ってしまいました。
いやいや、そんなことを言ってはいけない、いけないと、いつも反省します、お医者さんは皆さんタフです、そして感謝です。次から次へと休む間もなく患者さんがやってくる、頭が下がります。看護師さんも事務の方もどなたも皆さん親切、その働く姿を見ているだけで、疲れたなどと言っては罰が当たります。
生老病死を四苦といいます。この四つは何人も避けられません。でも「病気にだけはなりたくはない」のが人の心情ではないでしょうか?。いわゆる「気病み」です。病に罹(かか)ったからと「気を病まないようにしたい」と思っています。病気は致し方ないとしても、それで「気を病むことはいけません」。
では、どうするのか?といいますと上にも書きましたが「お医者様や看護師さん、そして病院にお勤めの方々を拝見して、素晴らしいなあ〜、美しいなあ〜」「ありがたいな〜」と「感謝すること」で「気病みをしない」のです。
江戸時代の禅僧の「良寛(りょうかん)」さんが「病むときは 病むがよろしかろう」と歌っています。病院に通い初めはこのような覚悟はできていません、長いこと病院通いをしていますと、やはり覚悟は身につくようで、「直すため」というよりも、「確認するため」になっています。体温を測る「体温計」のようなもの、通院は自分の体をチェックしに行かせてもらい、その時の「調子で動く、働かせていただく」ようにしております。
そう、良寛禅師の歌っている詩が少し「体感」しつつありそうです。痛みや苦痛を感じ、初めて「元気」を知りました感謝です。
仏教聖典にも書かれてありますが病を得て「病人という天子に会えたのです」。「妊婦さんに出会い、天子に会えたのです」。いろいろな「症状の方の天子と出会います」。お腹の大きい妊婦さんから、私より高齢で車いすに乗っておられる方々、ストレッチャーに乗っているかた、そこは「生命の営み、循環を目の当たりにできる世界」です。
「生と死の狭間、崇高な世界」。いつも混沌の世界を拝見して日々生かされている、生きていることに感謝する診察日です。今日も感謝の一日を過ごします。ありがとうございます。
明日は「にんげん学」一宮講座「新・論語を読む」、明後日は東京講座「論語を読む」です。千古不磨の心学の書をご一緒に音読しましょう。会場でお会いできますことを楽しみにまいります。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
私たちは熊本・大分地震の復興支援を応援します。ボランティアの皆さんご苦労様です。お気をつけてご支援ください。ありがとうございます。