愛別離苦

おはようございます。

今朝は強い雨です、竜巻やヒョウが降るなど警報が出ているところもあり、何ごともないことを祈ります。
愛別離苦(あいべつりく)は、四苦八苦(しくはっく)の一つで別れる苦しみのことを言います。四苦は「生老病死(しょうろうびょうし)」、あとの四苦は愛別離苦・怨憎会苦(おんぞうえく)・求不得苦(ぐふとくく)・五陰盛苦(ごおんじょうく)の四つ。
これは、人間のあらゆる苦しみを表しています。お釈迦様は人生の現実を直視して、自らの思うままにならぬもの、ままならぬことの満ちあふれているさまをつきとめ、それを「苦とよんだ」のです。それは自己の外部だけではなくて、自己の内にもあり、究極は人間の「有限性」とそれから発する「自己矛盾」とに由来するとします。
どんなに努力したとしても、それが報われないと感じた時の「矛盾を苦しみと感じるのが人間でもあります。」
愛するものと別れなければならない(愛別離苦)、怨(うら)み憎むものと出会わなければならない(怨憎会苦)、求めても得られない(求不得苦)、いっさいは苦に満ちている(五蘊盛苦)。この四つがあげられて、あわせて八苦とされます。
これらは避けようとしても避けられず、むしろそれら苦のありのままをそのまま知り体験を深めることによって、それからの超越すなわち解脱(げだつ)をお釈迦様は説いてくだされたのです。しかし、頭で理解ができたとしても、体感、体得することは苦しく難しいことです。
別れは、程度の違いがあったとしても寂しいものであり、悔しく悲しいものです。このような思いは何度したことでしょう。「何故理解し合えないのか」という悲しさ、悔しさ。理解し合えないものを「そのままにしてはおけないのか」「他の部分では理解し合えているではないか」との思い。何故すべてが合わなければいけないのか、「矛盾を矛盾として止揚(しよう)」できないのか、してほしいという葛藤。
だからこそ今日も「懺悔文を真摯に唱え祈ります」、何かある度に祈ることを日常にしてきたことのありがたさを実感します。祈りを形にして下されたことに感謝するのです。
そして「吾が身に振り返り自反します。」自反することは「根本に返ること、自分を取り戻すこと」でもあります。誰にでも好かれたい、あれもこれも欲しいとなったとき、衝突すること矛盾することを多く感じるのが真実です、時に、小欲知足、足(たる)を知る暮らしをすることだと、しみじみ夕方の祈りの時懺悔しました。
そんな思いをした昨日ですが「娘が幸せな一日でありますように」と書かれた添え護摩祈願があり、それをお読みして「心に暖かいものを感じ、何か救われた思いでした」。素晴らしいお母さんだと心底思います。きっと素晴らしいお嬢さんに育つことでしょう。素晴らしい一生と成りますようお護摩を修します。今日は皆様にとり豊で良い一日でありますようにお祈り致します。
強い雨が降っています、お気をつけてお仕事にお出かけ下さい。雨が降って傘を皆さんが持っての出勤、譲り合いの気持ちを普段より少し多くしてお出かけ下さい、老婆心です。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
私たちは熊本・大分地震の復興支援を応援します。ボランティアの皆さんご苦労様です。お気をつけてご支援ください。ありがとうございます。