自己認知

おはようございます。

8月、葉月(はづき)、一番暑い時でもあります。月名は涼しげですが、実は一番暑い、「稲の穂をはる月で葉月という」そうな、暑くなければお米も実りません。
8月は「争わない誓いを立てる月でもあります。」どのような争いも「小さな争いから起きます。」争いを起こさないため「我を出さないように祈り学びを確かにする月」「懺悔(さんげ)する月」でもあります。幸い8月第一1週は1日のスタート、上記のようなことを示唆していると考えお過ごしください。今月も宜しくお訪ねください。
今日から2泊3日で恒例の「少年・少女・親子塾」が開かれます。ご参加の皆さんお気をつけておいでください。この塾も私が34才から始め今は誠澄に引き継いでいます。
「心を大事と思うなら、所を大切に」という「伝教大師様の教え」。もっともだと思います。環境があらゆるものを育てるからです。ましてや国の宝であるお子様を育てるには特に大切。そして「個を磨くことの大切さ」を示したのもお大師様。競争では無く「切磋琢磨(せっさたくま)して自分を磨き上げる。」切磋琢磨は「尊敬心がなければできません。」相手を敬う心です。子供がイチロー選手に憧れ率先してトレーニングするように。
私たちの修行は「自己認知(じこにんち)」の世界です。自分で自分の現在の力量を認め、そこから又学ぶことが自己認知。私たちは人として「使命を果たすことが人生です。」要は自分の力量、能力で社会貢献することです。このことに目覚めなさいとお大師様は言います。嬉しい教えです。
このような価値観とするには人、世間や親、指導者からの「引き算、評価では自己認知できません。」世の中の学習の仕組みは「人が決めた基準に達しているか否かの評価です。」いくら実力や知識、技量が増したとしても、「他の人よりできていなければ、もしくは合格点に達していなければ0点と評価されてしまうのが評価社会です。」これでは自信喪失するしかなく、不登校や引きこもりを作ってしまう社会となるしかないのです。
「自分のペースではいけないと教えてしまうのです。」これでは「向上心、向学心はわきませんし養われません。」
「私たちの能力は無限の可能性を秘めています。」それを評価社会では閉ざしてしまいかねないのです。誰にでも向上心、向学心は潜在的に具わっています。でなければ愚鈍であった(人様と比べて)私のこんにちはありません。能力が具わっていたから今日があるのです。
潜在意識は、能力の水源の深さでもあります。自分を掘り下げて直ぐに吹き出す人もおれば、何日も何十日も何年もかかる人もいるのです。私の場合は向上心、向学心の水源に到達するのに13年必要でした。それも「自己認知したからです。」自分で自分の実力を認めた。
自己認知の三日間であってほしいと願って始めたのが「少年・少女・親子塾」。人と競争して勝って自惚れる人間もスマートでなく、競争していじけるのもスマートではありません。争いの心では自分も人も傷つけるのです。切磋琢磨がよろしい。
人間は、知らないことは知らないと認め、できることでも自惚れない、当たり前のこととして潔(いさぎよ)い人間性を養い、大人になったとき、「堂々と「できることで社会貢献」してほしいと願うのです。」
一つのことに集中すれば「どんどん他のことにも興味を抱き向上心となり、向学心となるのです。」みなさん、たった3日間と侮(あなど)るなかれ、大人でも子供でも一瞬の出会いで人生は豹変(ひょうへん)します。気づきの出会いがあれば、人間「三日会わざれば刮目(かつもく)すべし」となるのです。今月もよろしくお訪ねください。素晴らしい8月でありますようお祈りいたします。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆昨夕、京都へ帰り在来線に乗り換え、車中からの素晴らしい夕日です。久しぶりに帰ったので歓迎してくれているように思いました。