虚実等分

おはようございます。

CMA様主催「長崎堂カステラ様本年度入社社員研修会」昨日正午前に入山いただきました。いつもながら感謝しています。「虚実等分(きょじつとうぶん)」という語があります。「自他不二(じたふに)」「依他起生(えたきしょう)」、表現は違いますが同じような意味合いです。
虚は「人様のこと」、実は「自分のこと」を指します。「虚=実」はイコールということです。虚を「ブレーン」といってもよいでしょう。
CMAのT社長様とは40年来の親交をいただいています。「あることがむずかしい」世界での40年です。たった一度の出会いが長年のおつき合いをいただいています。それはお互いが「君子之交淡如水、小人之交甘如醴」『荘子(そうし) 山木篇』の如き交わり、関係が長きにわたって続いた結果であると思っています。
上の読みは「君子の交わりは淡きこと水の如く、小人の交わりは甘きこと醴(れい)の如し」荘子の教えです。この教えに感動、感化され、対人関係をこのように在りたいと願っています。
「「醴(れい)」は甘酒のようなもの。甘くてベタベタしている。立派な人物の交際は、水のように淡泊であり、つまらない人間の交際は、甘酒のようにべたべたしている。」という意味です。
そもそも自分を大切にする、人様を大切に思う君子は自分と合わない人とは付き合いませんので、「交わる」からにはよく相手を見て信頼と尊敬をもって接しますから、「関係をキープするために」あくせく通いつめたり、贈り物をしたり、相手に媚(こ)びへつらったりはしないのです。
現実によくいる利害を求める関係からベタベタ癒着(ゆちゃく)し、影では悪口を…という俗物とは違いますよということです。
やりとりが何年もないのに、危急(ききゅう)のときや、困ったとき、自分の都合だけでかけつけるような友人関係が、小人の交わりです。
心華寺にはT社長様が研修生の方々をお連れくださるわけで、企業様はT社長様を「信頼して入山くださるのです」。「私を見ないままに」この社長様がいうのであれば「間違いない」ということだからこそ心華寺にお出でいただけるのです。「虚(T社長=私)実(私=T社長)は等分であることの意味を理解していただいでしょうか?」。
自他不二も依他起生も同じ意味です。自分と他人様は二つであっても、心が一つであれば、意志が通っていれば二つでありながら一つなのです。依他起生も、私という存在、可能性、能力は他者によって引き出されるのは事実です。
それほどに目の前の人は大切です。だから尊敬心を持ってお出会いすることです。打算はいけません。人生は長くお付き合いしていただいてこそ学ぶことを多くし、進化もあり得ます。正しい循環は経験体験の中から学び栄養を摂らなければ来る年に新たな芽は出ないのです。長崎堂の皆さん夕方までご精進ください。皆さんも今日は殊更に目の前に人を意識してください。
9月のご愛読ありがとうございます。元気に毎日書くことができましたのも皆様のお力です感謝致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
私たちは熊本・大分地震の復興支援を応援します。ボランティアの皆さんご苦労様です。お気をつけてご支援ください。ありがとうございます。
☆朝のお護摩を終え窓から空を見上げれば。