花は半開、酒は微酔

おはようございます。

今日は「人日(じんじつ)(五節句の一、七草の節句)」であり七日正月です。今朝は冷え込んでいる宇治0度です。昨日は今年初めての華金で皆さん般若湯過ぎてはいませんか?いかがでしょう、お布団をはねのけて風邪などひきませんように。
「酒は百薬の長」とはいいますが、「酒は飲めとはいいません、自分が飲んでいることをお忘れなく、酒に飲まれませんように」。
忘年会、新年会とまだまだ続くかも知れませんが、自分をコントロールできなくなるほど呑まれてはいけません。
菜根譚(さいこんたん)後集122に「花は半(なか)ば開くを看(み)、酒は微(かす)かに酔うを飲む。此の中(うち)に大いに佳趣有(かしゅあ)り。若(も)し爛漫酕醄(らんまんもうとう)に至らば、便(すなわ)ち悪境を成す。盈満(えいまん)を履(ふ)む者、宜しく之を思うべし。」
訳「花は五分咲きを見、酒はほろ酔いぐらい飲む。その中にこの上もなくすばらしいおもむきがある。もし、花は満開しているのを見、酒は泥酔するに至るまで飲んだのでは、その後かえっていやな環境になってしまう。満ちたりた世界にいる人は、よくよくこの点を考えるようにしなさい。」
花が満開に咲き誇る頃はすでに衰えが始まっています。人生も同じです。仕事は極限まで突きつめず、力は出し切らずに直前で止める、満足を知ることも大事です。
「宴たけなわ」となれば、「さりげなく身なりを整えてその場を失礼する」。「佳境(かきょう)に近づいていることがわかったら、その直前でやめておき、ほどよい加減にしておくことが、カッコイイのです」。これが「できるビジネスマン、ダンディな漢(おとこ)」「おしゃれなオフィスレディ」。
酒食や遊楽を求めるのは人間に生来備わった欲望。「欲望を満たすことは本来難しいことを知るべきです」。欲望を満たすのではなく味わう。欲望に翻弄されますと酒に溺れ乱れ正体を無くすだけとなり、信用失墜どころか、人生を棒に振ることさえあるのです。
「花は半開を看、酒は微酔に飲む」、これでこそ本当の楽しみが味わえるのです。酒で失敗するほど恥ずかしいことはないのです。人生はほどほどですよ皆さん。良い週末をお過ごしください。
明日は下関・愛宕寺「年賀式」を行います。午後2時からです。九州、山口地区の皆さん元気に「新年の挨拶を交わしましょう」。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌