上下を見て

おはようございます。

冷たい風の吹く寒い朝です。風邪などに気をつけてください。昨年も24日は雪でした。天は如何ともし難く、同じ様に人様も如何ともし難いものです。お仕えするしかありません。お仕えする心で接しますと、対人関係にゴタゴタが生まれません。
対人関係でのゴタゴタは、比較、相対的な思いから生まれます。「やった、やっていない」「上下」「多少」「大小」「先後」等々の思いから不満や不平となりゴタゴタが生じるのです。自分の人生を豊かに生きるには、比較、相対世界を生きないことです。
人様に話しをさせていただく機会の多い私。褒めたり、教えたりするのはある意味、目の前の人を「下に見ているという意識に注意しなければいけない」と戒めています。
お子さんを褒めるときのことを思い浮かべていただくと、わかっていただけるのではないでしょうか。
上の人に対しては学ぶ姿勢も自然と出ますが、後輩の方、若い人達にも尊敬の念を以て接し学ぶ思いを持つことが大事です。
何故ならば、若い方や後輩の方々には自分よりも可能性が大だからです。その方達を導くためには、やはり上から目線ではよろしくありません。
親しみがわかなければ、決して若い人達は心を開かず、教えをしっかりときかなくなるからです。
修行時代お師匠様にお仕えし気づかせていただいた事の一つ、現実に思うように事が運ばなかったとき、「お師匠様のことを思い、物事、人様に対するようになったこと」です。
どういうことかと言いますと、仕事は一人で行うわけではありません、上の人も後輩の方も一緒になってやるものです。上の人に対しましては、云々はできませんから、率先して自分が工夫し、やり遂げなければいけません。
後輩の人が仕事ができないときもあります。そのときにも、やはり、上の人にお仕えするつもりで対しますと、心を騒がせることなく、腹を立てることもなく、逆に「発憤」できるようになるのです。「仕事に仕えると考えること」です。
誰しも万能ではありません、以前上手くいったとしても、今回は上手くいかないということもあるのです、ミスは誰でも起こす。ときに心を騒がせ、いらだたせずに仕事を確かに進めることが大事です。
上下(先輩後輩)共に仕事をするときの大事な心の在り方だと私は思っています。一つのミスから二重三重の苦を生みださないことです。相手に腹を立て、仕事も遅れ、仲間と気まずくなるような事態を引き起こさないためにも、平素に己を修養することは大事ではないでしょうか。
こんな思いをするようになって、心学を常としていますと、菜根譚前集213項が目に入りました。
「物事が少しばかり思うようにならない時は、自分には及ばないような人のことを思えば、自分の逆境をうらみとがめる心は自然に消えてしまうであろう。
また、心がすこしばかりおこたり荒れるような時は、自分よりすぐれた人のことを考えれば、こころは自然と奮い立ってくるであろう。」
何度も読み返してください、じんわりと味わいが出てくることでしょう。著者の洪自誠(こうじせい)は「上も見、下も見て」ということが大切ですよと教えます。いずれにしても、周りのことで自暴自棄になってはならないのです自分の人生ですから。
今日は愛宕寺、本年の初「月例・幸福開運護摩祈願祭。初地蔵」です。祈りを確かにされる方は万人にお仕えできるようになります。それでこそ「勝運・繁栄」のご利益を得ます。お待ちしております午前10時から厳修します。今日も豊かな一日をお過ごしください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆「くくり猿」を奉納し、お守りに持ち、ご自身と大切な人の「苦も災難もくくり」一年安心して暮らしましょう。お申し込みください。0832-227404迄お申し込みください。