和合

おはようございます。

昨日は強い雨の中ニューヨークからの子どもたちが入山しました。今の時間雨が止んでいます、このまま上がってくれればと願っています。
お国の違い、文化の違いはありますが、子どもたちは世界中元気で明るくていい。慣れない雰囲気の中、話、座禅、初めての寺での食事作法での食事、懸命に取り組んでくれます。
私が彼らに教えをいただいています。以前書きましたが、教えることは学ぶことを知る、正にこの通りです。
沢山気づきをいただきました。これから、一緒に護摩のお祈りと座禅の組みに分かれてお昼までのスケジュールに入ります。異文化を知ることで何が大切かはっきりと感じます。先ず「違いを認めること」です。それが日常での家庭、会社、社会生活の中での在り方に通じていきます。
文化は何十年、何百年と経て文化となりました。自分の価値観で善悪と捉えてはいけません。先ず認める、孔子はこのことを「和して同ぜず」と言いました。そして少しずつ近づく。
U、S、Aはその名の示すとおり、Unitedは「結合した、結ばれた、協力した」という意味があります、まさに和です。stateは「州」のことですが、state小国家という意味でもあります。アメリカのそれぞれの州は、州憲法、州議会、州の軍隊を持っており、ひとつの国家となっています。これらの小国家が集まって、ロックの社会契約説に基づいて契約(アメリ憲法)を結んで241年前?に人工的に作られた国がアメリカ合衆国だそうです。
なぜこのような形態の国家にしたかというと、ワシントンと建国の父たちが、国家権力が暴走しないように check and balance(けん制と均衡)という手法を用いて、永く自由と平等の社会であるアメリカの民主主義が続くようにとしたためだそうです。このように見ていきますと、世界中考え方は一緒です。和を以て貴しと為す(聖徳太子)。      
やはり原理原則は大切です。違いを感じたら先ず認め合い、「相違を責めず」和合し物事を進めていく、「争いは正しいと正しいの衝突だからです」、和合は人生生活の要道、社会生活、世界の要道でしょう。
子どもたちに大いにこのことを再認識させていただきました。お昼ご飯を食べてから下山します。日本での滞在日数は10日間、素晴らしい文化の吸収をしていただきたいと念ずるばかりです。道中の安全をお祈りします。
皆さん家庭、会社でも同じです。何か違いを感じたら先ず和です。今日は和を考える一日をお過ごし下さい大和(だいわ)の国日本です。
お昼前に名古屋から4月最終の新入社員禅寺合宿研修会に30名の皆さんが入山です。お気をつけて入山ください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆観音様の光背桜と部屋から見える桜。ずいぶん葉が目立つようになりました。


☆ニューヨークからの子どもたちです。しっかり話をきいてくれます。私の話と、食事の用意のときの写真です。



一日の振り返り、最後の話。

☆寺から自宅への帰る途中の花畑、きれいです、お花を作ってくれている方に感謝です。