水を知らず

おはようございます。

先日名古屋から来て下さいましたM社様の新入社員禅寺合宿研修会の引率の方が最後の締めの言葉が大変素晴らしいコメントでした。それは「習ったことは忘れます」という新入社員の方への話でした。全くこの通りです、感心して聞いておりました。
無から有、有から無というのが自然の循環、自然の循環はこのようになっています。自然の一部であります私たち人間も同じです。無になるから新たなことを覚えられる、そして又忘れる、だから又新しいことを覚えることができる。常に私たちは繰り返しクリエイティブに生きているのです。だからこそ努々(ゆめゆめ)日々怠ることはよろしくありません。
有無、無有の繰り返しを知れば、どのように日々あるべきかが自ずと知れます。
佐藤一斎の言志後録(げんしこうろく)に「水あるを知らず」として「鱗介(かい)の族は水を以て虚と為して、水の実たるを知らず。」。訳「魚や貝のたぐいは、水はないもののように考えて、実際あることに気づかない。」と。
私たち人間に限らず生物は、水や空気の恩恵を受けていながら、それに気づかない。与えて求めず、という自然の徳を知らしめるためなのでしょうか?、人に感謝の念を教えるためなのでしょうか?いかが思われます?皆さん。
この世は当たり前などということは一つもないのです。世々流転、生々変化し進化するのです。
燃えている火は消え、水は蒸発して減り無くなり、生きている人間は死ぬ。すべて自然が運(めぐ)り動いた跡であります。
盛者必衰、生者必滅、すべて自然の理です。これを避けようとしても人力の及ばぬことです。「盛者は慎み、生者は励め」という教えではないかと私は、引率の方の話をお聞きして佐藤一斎先生のお言葉を思い出しておりました。
ポストにベストで在れば、素晴らしい声が聞こえてくることを再認識。今日から一泊二日で「M&Uスクール」が開校します。受講生の皆さん気をつけて入山ください。久しぶりにおります。お目にかかれることを楽しみにしております。
週末の今日、皆さん感謝の一日をお過ごし下さい、素晴らしい一日でありますよう。
昨日開きましたNPOこころのはな「ひきこもり女子会」ご参加ありがとうございます。次回は5月8日(月)午後2時からです。あなたの居場所、皆様の居場所としておでかけください。ありがとうございます。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆牡丹のつぼみが膨らんできました。


桜が終われば足下にはいろいろな花が。

☆観音様の光背桜と部屋から見える桜も若葉が増えてきました。


☆夕日が。




NPOこころのはな「ひきこもり女子会」ご参加ありがとうございます。次回は5月8日(月)です。

お世話くださるTさんが桜模様の入っているチョコレートを皆さんに持ってきてくれました、Tさんありがとうございます。