四知

おはようございます。

私たちの世界では妄想、戯論(けろん)が最もよくないと教えられます。ですから私は言行一致、一つずつ積み上げています。一気に積み上げられることはできません。最初から上手くいくこともないのです。ですから知ったことをすぐ口に出すこともしません、それこそ戯論だからです。やはり教えは己の中に温(たず)ね体得することでパワーとなります。
日々新たな一日であることを忘れてはいけません。自分の人生を大切と考えているのなら、このことは明快にすべきです。
宇宙は循環するからこそイキイキと流れています。流れが止まればそれは死を意味します。自然の一部である私たちも同様、日に新た、日々に新た、又日に新たなり、日々イキイキと循環させなければいけません。
誰でもが知っている四知(しち)。「天知る。地知る。我知る。予(なんじ)知る」の四つ。これは「誰も知らないとどうしていえるのか、誰かが必ず知っている(自分を含めて)」という意味です。この言葉はとても素晴らしい言葉だと私は思っています。
とても魅力的な言葉です。ですから私は祈り、コツコツと堂々と大いなる夢に向かって精進するのです。このような思いで日々精進した先人、賢人が心学の書の中に大勢います。このような思いで精進して多くの人が名を成し、功を遂げたのです。
昨日は活力、性命力、気魄ということを書きました。性命力があふれるのも、私以外に誰かが知っている、誰かが見ている、天地が見ているという、世間を信じるパワーです。
自分自身を、そして世間を信じないようでは子供の心一つ動かすことも出来ません、欲心で人は動き出会えるかも知れませんが、生涯に於いて朋といえる、同志と呼べる人との出会いは欲では得られないのです。
出会っては別れ、出会っては別れという出会いを重ねるという虚しい人生を送ることになるのです。学び真理を信じるという大いなる志が無い故に、途中で投げ出すのです。人間は貧苦や厳しい人生に遭遇したときこそ志が大切です。そのようなとき、どのように対処するのかが人の真価です。
信という実体のない道を歩み、自分の中のイメージ、フォーカスした目標に向かって歩んだ後、自分の歩んだ後ろに道が出来ることを知る者こそ、ウロウロと獣が獲物を探すような生き方、行き当たりばったりの暮らしをしないのです。日々コツコツと積み上げるのです。
夢に志に向かって堂々と歩み、学んだことを言いっ放しにするような戯論、妄想で過ごす愚は戒めなければなりません。人は少しの成功で失敗します。人は社長と呼ばれ、リーダーと呼ばれたときから、戯論、妄想を起こすのです。部下の人に話す立場に立ち、話すことに満足し、戯論を繰り返し、己の行動を忘れるからです。
良いことを話しているのに、何故動かないのだと、自分に人に不信感を募らせ、思考行動に停滞、修養することを忘れ停滞を起こし、ダメにするのです。戯論、妄想はいけません、ご用心ください。
(戯論=知っていても行動をしないこと、論理を遊びのようにただ知るだけに終わらせている。インプットしても、行動のアウトプットがないこと。)
今日から新しい週、五月後半の始まりです。四知を大切にお過ごしください。充実した一週間でありますことをお祈りいたします。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
☆下関の雀は人になれているようです。






関門大橋。