心がけ

おはようございます。

夜中、強い雨と雷を夢心地の中で聞いていました。今も雨が降っています、何ごとも無ければと祈ります。六月のご訪問ありがとうございます。お陰様で無事に終えることができそうです。九十九里を半(なか)ばとせよ、という古諺のごとく、あと一歩というところが大事です。今日一日、休みに着くまで、あわてずに過ごしましょう。
今月も利他を心がけ過ごしました。心がけは、外の世界に心を奪われず、自分を見失わずにすみます、大切にしたいものです。
何度も書いて耳にタコ、といわれそうです、懲りずに書かせていただきます。幼少の頃は「孤独感が一杯」。中学二年の時のカルチャーショックから少しずつ人生観が変わり、比叡山開祖・伝教大師様の「己を忘れて他を利する」「一隅を照らす・ポストにベスト」を「信条に歩むようになって寂しさから解放され自由になりました」。
それは「自分のことばかり考えるから孤独になることを知った」からです。
不出来な私は、人様の風下に立つのは、できない人間だからという馬鹿な考え、思い込みにとらわれていたのです。それと、できないことを覚られたくない、気づかれたくなかったから、突っ張っていました。まったく愚かな話で、周りは私が不出来なことなど百も承知だったのです。きっと滑稽だったでしょう。
私は人様より優れていることなど何一つ無いことをあるとき確かにしました。自分をさらけ出せるようになってからラクになりました。それ以降「ポストにベストの信条」を貫いています。
天地自然の活動は、永遠です。何故でしょう?。天地自然は、「これは、いい。あれは、悪い。これはプラスだ。あれは、マイナスだ・・・・と自分の考えだけを通そうとしたり、自分だけが得をして生きようとしていないからです」。このように見ることができるようになり、恬淡(てんたん)と生きようと心がける。
「お先にどうぞ(己を忘れて他を利する)」と、自分のことは後まわしにして、他の人びとのことを先に立てようとすれば、かえって人から慕われ、自分らしく生きられるのです。論語にも「己立たんと欲して人を立て」という孔子の弟子である子貢(しこう)の言葉があります。
ポストにベスト、無心の心をよく守ろうと心がけ、世の中のプラス・マイナスの考えの外に身を置き、人のために尽くし、かえって、多くの人から大切にされ、自分らしく、明るく、元気に生きられる姿を先人に見てお手本としています。ある日、己れ自身の利のちっぽけさ、くだらなさに気づき愕然としたことがありました。あいつには、こいつには程度の利で、大志ではなかったのです。大志を持つ人は争いなどしない、見栄など張らないのです。「韓信の股くぐり」がその典型の姿。韓信は無駄な争いはしなかった故、「背水の陣」という大計を立てられるような大将軍となったのです。
人様の利を考え行動しますと、いつしか、自分が多くの気づきを得ることを実感しています。
自分の利益ばかりを考えて行動しますと、いつの日か孤独になって、淋しい人生を送ることになるのです。中学二年生のある時期までは孤独感に苛まれていたことを今でも思い起こします。
今は、お陰様で利他の心で自由に歩んでいます。今月もありがとうございます、感謝致します。
今日から明後日の「大般若経六百巻転読会」法要「盲導犬育成・東日本・熊本・大分大地震復興支援チャリティコンサート」の準備のためのお手伝いに全国から集まってくださいます。お手伝いの皆さんありがとうございます。お気をつけて入山下さい。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆昨夕散歩をしていて近くの巨椋池おぐらいけ)水門で。