向上心を誤るな

おはようございます。

人生充実必勝法・克己法「にんげん学」大阪講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。
毎回、老子にはハッとさせられます。馬鹿な向上心を起こすなと戒める「老子第三章」。
「勝ち目のない戦い」をするなという教え。
「賢(けん)を尚(たつと)ばざれば、民をして争わざらしむ。
 得難(えがた)きの貨(か)を貴(たっと)ばざれば、民をして盗(とう)を為(な)さざらしむ。
 欲す可(べ)きを見(しめ)さざれば、民の心をして乱れざらしむ。」
これは、実力がないのに無理して高望みしても、手ひどいしっぺ返しに遭うだけだ。また、欲にかられると、無理な競争をして心身が疲弊(ひへい)することになる。無理には無理が返ってくると知って、分不相応の欲は持たないことだ、という教え、諭しです。
「無理」とは文字通り、理が無いこと。自分の実力を客観的に評価せずに、あるいは過信して、自分のレベルよりはるかに高度な知識・技術の求められることに手を出したり、現時点ではまだ足元にもおよばない実力者と張り合ったりする。
それは、無理というものです。そんな高望みをして無理をしていると、決まって無理が返ってきます。「百年早いよ」とばかりに、大変なしっぺ返しを食らうのです。
なぜ、無理をしてしまうのか。その一つの原因は、この世には欲につけ込んで、人の心を煽(あお)るような情報があふれ返っていることにあります。
「世の中にはこんなに優秀な人たちがたくさんいて、彼らはみんな贅沢な暮らしを楽しんでいるんだよ。うらやましいでしょう?
あなたもがんばれば、うんと儲かりますよ。有名になれますよ。世の中に認められますよ。周囲がうらやむような贅沢ができますよ」。
こんなふうに、欲望を刺激する。?仕掛け?が方々に張りめぐらされているのです。
これにうっかり載せられると、こてんぱんに打ちのめされることになります。人間の欲望には際限がありませんから、勝ち目のない戦いをするようなもの。実に無謀なのです。そのうちお金に目がくらんで、泥棒や詐欺などの犯罪に手を染めることにならないとも限りません。欲に負けますと誰でも「取らぬ狸の皮算用」よろしく、一歩を踏み出し手ひどいしっぺ返しを食らうのです。用心しましょう。
もちろん、高い目標を立てて頑張ることは大切です。しかし、一気に高望みをするのではなく、自分の実力を考えて段階的に一歩一歩、挑んでいくのでなければ、何事もうまくいくわけはないのです。上手の人を見れば簡単に見えるのです。
しかも、その目指すところが自分の本当に望んでいるものでなければ、がんばる意味もありません。それは、自分の本当の欲望にフタをして無理をすることにほかならないからです。
「無理には無理が返ってくる」のが道理というもの。そこを自ら戒め、世俗的な欲に振り回されないよう用心することが必要です。
また、欲の恐ろしさについて、老子は「四十六章」で次のように言っています。
罪は可欲(かよく)より大なるは莫(な)く、禍(わざわい)は足(た)るを知らざるより大なるは莫く、咎(とが)めは得んと欲するより大なるは莫し。
これは、「本質的に重要なものは何かを考えなさい」ということ。その最たるものは命でしょう。人よりもよく見られたい、といって無理をして、大変な悲惨なこととなることが現実にあります。欲が高じると、たとえばもっと稼ごうと働きすぎてしまったり、もっとおいしいものを食べたいと食生活が乱れたり、がめつくやりすぎて周囲の人に殺してやりたいと思われるほど憎まれたり。場合によっては、命を落とす危険だってあるのです。
この警告をしっかり受け止めて、くれぐれも命を軽視することのないようにしてください。分相応、身の丈を知り、小欲知足、足ることを知ることが無理なく人生の階段を一歩ずつ上ることができることを知ることです。今日も小欲知足で過ごしましょう。
今日午後4時より7時までNPOこころのはな「子ども食堂」開店します。今日の正午までご予約をいれてください。0774-45-5561までお願いします。小学生以下は無料。中学生以上保護者の方は300円ちょうだいします。予約後キャンセルの場合もお電話をお願い致します。ご来店をお待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆人生充実の必勝法・克己学「にんげん学」大阪講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。大阪のKさんサンドイッチありがとうございます。伊丹・寶樹庵のYさん生菓子をありがとうございます。大阪のTさん、お菓子ありがとうございます。



講座前の「ぶら和尚」ありがとうございます。