自他共に

おはようございます。

昨日の朝、お護摩を修し始めて直ぐかも知れません、バリバリと天地が裂けようかという驚くような雷鳴が轟きお寺の避雷針に落ちた感じでした。
恐ろしい思いをしました。奈良地方では大雨の被害も出ました、心よりお見舞い申し上げます。お大事下さいますよう。
護摩を終え、考えました、大きな声や、怒鳴る声は誰でも嫌だよな〜と。雷で驚いた思いを思い返し、こんなことを考え、「仏教聖典」の語を思い浮かべました。今朝はお星様がお星様がキラキラ輝いています、良いお天気になることでしょう。
「あらゆる方面に思いをめぐらしても
 自分よりいとしいものは見いだせない。
 そのように、他の人々にとっても自分は最もいとしいものである。
 だから、自分を愛するあまりに他人を害することがあってはならない。」
自他共に平和を心の安泰を日々祈りましょう。
身近な人との和が乱れますと、家庭、会社、社会が乱れます。心という土台が揺れていれば、その上に何を載せても積み上がることはなく、幸せな人生とはならないのです。このことはとても明快なことです。では、どうすべきかです。
「仏教聖典」に古代インドのコーサラ国の王と王妃の会話が載っています。
「王妃よ、あなたはこの世において、自分よりもいとしいと思う者があるか。」王様としては「それはあなたでございます。」という答えを期待していたのかもしれません。しかし、王妃は率直に答えます。
「王様、まことに恐れ多いことながら、私には自分よりいとしい者があるとは思えません。」そして、今度は王妃の方からたずねました。
「王様、あなたはいかがですか。ご自分よりいとしく思う者がこの世にありますでしょうか。」すると、王様も正直に答えます。
「王妃よ、私もまた、この世において自分よりいとしい者はいないと思う。」
二人はお互いに顔を見合わせたことでしょう。仲のいい夫妻として国民から尊敬され、長年釈尊の教えを学んできた国王夫妻が、結局自分より以上に愛する者はいないという結論になってしまったのです。こんなことでいいのだろうかと、恐らく不安になった二人はそろって釈尊を訪ね、事の次第を報告したのです。
そのとき、釈尊は上に書いた「詩偈」を以てお答えになったのです。
夫婦は一心同体とか、愛する人のためには命をもすてるといいながら、いざとなれば結局は自分が可愛いということから抜け出せないのが「人間の性(さが)である」ことに二人は気づいたのです。
釈尊はそれを否定することなく、「だからこそ他の人もそうなのだと共感することが、自他との対立を超えていく道だと教えられたのです」。
「すべての人々は暴力を恐れる。
 すべての人々にとって生命は愛しい。
 自分におきかえてみて
 殺してはならない。
 殺させてはならない。」
いかがですか?愛語、慈悲の行動を大切したいですね、あらゆるいさかい、もめごとを鎮める道は、「自と他との垣根を越えて共感しようとする姿勢に帰するのです」。「一人一人のこころから平和、安泰が生まれるのです」。慈悲、己を忘れて他を利することに精進してまいりましょう。
今日はNPOこころのはな「子ども食堂」開店です。午後4時から7時開店です。ご予約を正午まで入れて下さい。0774-45-5561です。予約後キャンセルの場合もお電話お願いします。
明日は対人関係の指南書「にんげん学」一宮講座「新・論語を読む」。明後日は人生充実の必勝法・克己の学「にんげん学」東京講座「老子を読む」です。楽しみに各会場に向かいます。皆さん是非大切な方をお誘い下さい。心学は「人を責める学ではなく」「己を修める学」「自他を超える学」です。楽しみにしております。
今日は愛語の一日をお過ごし下さい、お願い致します

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆実相世界、生滅どの姿も美しい。どちらにとらわれてもけない。





☆この花はなんでしょうか?と書いて昨年も載せました?オクラの花です。