彼岸

おはようございます。

今年も多くの自然災害で犠牲者がでました。今日から秋のお彼岸です、心から犠牲になられた皆様のご冥福をお祈り致します。そして被災されました方々に一日も早く穏やかな日がおとずれますことをお祈り致します。
下関・愛宕寺「秋季・彼岸会法要」は今日午前10時から厳修です。おまいりの上ご焼香ください。お待ちしております。
お彼岸を迎えますと、改めてお仏壇やお墓をきれいにお掃除します。香華をお供えし手を合わせます。この改める心がいい、改めますと心が新たになり、清めている私たちの心が清められます。
感謝しなければならないことを面倒だと思いながらやることほど不幸は無いのです。これはお仏壇やお墓の掃除にかぎらず、日常生活全般に於いて言えることです。幸せになる行為をやりながら自ら不幸に落ちていく行為です。
お彼岸は菩提の種を蒔く日、亡き方々への報恩の供養をさせていただくと共に、御仏の教えやご先祖様、ご両親の教えに、今の自分を照らし合わせて、その生き方を省みる大切な時でもあります。
迷いの世界である、こちらの岸「此岸(しがん)」から、悟りの世界である、かの岸「彼岸」に到るには船に乗らなければ行けません(教えに乗る)、船には船頭(先生・師)が必要です。竿扱いの上手な、どのような荒波にも負けない腕を持つ船頭さん先生がお釈迦様です。船を操る知識と技術が必要です。その知識と技術を教えて下された先生がお釈迦様。お釈迦様に見習って私たちは彼岸へ向かう(修行する)のです。
彼岸に向かって船をこぎ出しますと生まれるのが、貪(とん・むさぼり)・瞋(じん・いかり)・痴(ち・愚痴)の三毒(さんどく)といわれる煩悩、迷いです。ここで誤った考えをしてはなりません、修行をすれば彼岸に到るのではありません。「修行を続けていくことが彼岸に到ってしまうのです」。ここを確かにしましょう。修行には終わりが無いのです。頭の中で「ハッと目覚めても、現実は次から次へと、今日は昨日では無いのです日々新たに来たるのです」。一生楽しく修行するのが私たちです。
その修行の方法(教え)が「六波羅蜜の行」。東京行きの電車に乗れば東京に着くように、六波羅蜜の行に従えば三毒に冒されず彼岸に到達し安心の日々があるのです。
私たちにお釈迦樣は素晴らしい実践徳目の六波羅蜜の行を示して下されました。さあこの電車に乗り幸せの彼岸へ歩んでまいりましょう。旅行へ行くときもう着く前からワクワク楽しくなります、六波羅蜜を行じることは、ワクワク感でいっぱいになるのです。
1、布施・・物でも心でも惜しみなく分け与えること。
2、持戒・・仏教徒として正しい生活のルールを守ること。
3、忍辱・・苦しみに耐えて慈悲の心で思いやりをもって接すること。
4、精進・・善いことを行い悪いことを断つ努力を重ねること。
5、禅定・・姿勢(生き方を正し)を調え、呼吸を調え(誘惑に心を乱されない)、心を静かに落ち着けて集中すること。
6、智慧・・ものごとを正しくありのままにみて真実を深く見極めること。
行ずるとは、体を用いることです。何ごとも最初はやりにくいもの、この体で感じたやりにくさが、三毒です。三毒を味わい六波羅蜜を行じ続けますと、多くの方々との現実の仕事の中でも三毒に冒されず、結果有意義な人生、生きがいのある喜び多い人生がもたらされるのです。今日から一週間、楽しくご精進ください。良い一日をお過ごしください。午前10時、下関・愛宕寺でお待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
☆玄関でお待ちしております。


☆Sさんが、今日の皆様へのお供養にと生栗を5キロと、栗ご飯用に5キロを剥いてお持ちいただきました。栗を剥く手間は大変です。Sさん感謝いたします。皆さんお喜びでしょう。お供養の栗ご飯が楽しみです。