私欲に勝つ工夫は一瞬にあり

おはようございます。

今朝も冷たい朝ですが日中はお天気になりそうな気配です。「人に勝つ者は力あり、自ら勝つ者は強し」と「老子」。他人に勝つのは力があるだけだが、自分に勝つ者は真の強者である、という意味です。言い換えますと、他人に勝つよりも自分に勝つ者のほうが強いということです。人生は自分が進み、自分が退くのです。
「克己の工夫は一呼吸の間に在り」という語があります。「自分の私欲に勝つ工夫は、ほんの一瞬にある」というのです。決断は自分がするものです。
語とは「物語」、物語とは「生き様を記(しる)しています」。情報とはまったく違うと言うことを知ることです。情報は得れば捨てるという傾向にありますが、「語、物語は自分の人生のお手本でもある」。語という言葉、教えをこのように私は捉えています。
この語は人と競争するな、自分の意志を貫けと言っているのです。人は見たものに引っかかり、聞いたことにひっかかり、初心を忘れ、志を達成できずに終わるという人が大勢います。先日も書きました、優先順位の誤り、自己制御の誤りです。
教えを自分のものにするということは、教えの道を歩むことであり、教えの道を外れてはいけないことがあるという自覚、覚悟を持つべきです。教え、道は制御、制限があるということです。ここに克己の大事がわかるはずです。でなければ道を我が道とできない。
古代中国の話で「項羽(こうう)と劉邦(りゅうほう)」があります。項羽劉邦に70余戦して常に劉邦に勝っています。ところが自分に負け、忠臣の諫言(かんげん)にも耳を貸さず、ついには烏江(うこう)の露と消えたのです。「四面楚歌(しめんそか)」という諺にもなりました。
劉邦は常に項羽に負けていたが、己に勝って天下を得て漢を建国したのです。両者の戦いは8年に及んでいたのですが、己との戦いは一瞬であったといえます。
歴史から学ぶ、先人から学ぶ心学の大切さです。学びは「謙虚」「一歩退くこと」退けば道が広くなる、選択肢が広くなり、視野狭窄固定観念、頑固者にならないのです。先日も書きました。知ることは、行うこと、道に添い従うことです。心学の教えは私のために説いて下された、私のためにあったのだと毎日感動しています。
頭の中にインプットするだけでは何もならず、何もならない以上に、害になるだけかもしれません。アウトプット、実践は日々己に勝つ楽しい鍛錬でもあります。それを思うと更に楽しくなるのが人生。今日も楽しい一日をお過ごし下さい。
昨日開店しましたNPOこころのはな「子ども食堂」ご来店ありがとうございます。次回の開店日は来週11月8日(水)午後4時から7時の開店です。ご予約お待ちしております。0774-45-5561までお願いします。小学生以下は無料。中学生以上保護者の方は300円ちょうだいします。予約後のキャンセルもお電話をお願いします。
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世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
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NPOこころのはな「子ども食堂」の厨房と昨日の料理です。昨日は64名の来店がありました。次回のご来店をお待ちしております。