満行前

おはようございます。

百里の道を行くときには九十九里を半ばとせよ」という語があります。これは「百里の道を行くとしたら、九十里を半分の地点だと意識するべきである。何事も終わりの間際が最も困難であるから、九分通りの所を半分と心得て、最後まで緊張して行なうべきである」ということの戒めの言葉。
副住職・誠澄も今はこのような思いで午前10時を迎えようとしているのでは?と考えます。
行は楽を得るためでなく、苦を得るためでもなく、ひたすら行ずるためです。苦楽、相対を超えなければ加持はできず、加持を受けていただいた方に「安心を得ていただけない」のです。自分の苦楽に囚われて行じたとしても何の益もなく、魂も穢れるだけであります。
私自身、断食・断水・不眠・不臥を行じ、初めて御仏と一つになったという感覚を得ています。食べず、飲まず、寝ず、横にならず、坐禅三昧に入り、最初は内から湧いてくる妄想に苛まれ、六日目くらいから意識がもうろうとした状態の中の感じだったと思われます、妄想もなく、水や食べることも思えず、肉体の疲弊がここに窮まる、といった感じだったと思われます。
目の前にご本尊様の姿があったのです。仏我一如、御仏と私が一つになったという悦びに浸ったのです。相対的な妄想ではなく、相対的な苦楽の妄想を超え、御仏と出会うために古人の行者は断食・断水・不眠・不臥行を行じたのだと魂の中から聞こえてきたのでした。歓喜でした、私のために御仏は在るという実在感。
楽になるために行ずるのではなく、苦から解放されるために行ずるのではなく、常に御仏と一つ、一緒なのだという体感、覚りを得る、妄想を捨て去るためだったのです。
今日は行者・誠澄のお加持を受けますと、妄想が消え、諸病退散、がん・中風・ぼけ封じがかないます。是非おまいり下さい。ご遠方の方でおまいりいただけない方は午前10時に宇治を向かれて手を合わせお祈り下さい。豊かな休日でありますことをお祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
※心華寺で一泊、プチ修行をして心身のリフレッシュをしませんか?いつでもお待ちしております。坐禅、読経、水行、写経、作務、食事作法、非日常体験で、新しい自分発見。
☆「大根焚き」じっくりと煮ております。今日おまいりいただく頃には最高の味になっております。おまいりお待ちしております。

愛媛県八幡浜市、日本一ミカン農園「一生園」さんのミカンと、伊丹・菓匠「寶樹庵」さんのコラボの「みかん大福」を今日お供え下さるそうです。一生園のOさん、寶樹庵のYさん、ありがとうございます。

☆昨日いつもの撮影スポットで、遠くの山並みの紅葉と冬空が美しい。