仕事は二種類

おはようございます。

新しい週の始まり、1月も10日を残すばかりとなりました。一年を過ごす土台・基礎を確かにしたいですね、そして一年かけて積み上げていく、積小為大(せきしよういだい)、コツコツと。
私は人生を「今、自分はどう生きればいいのか」という問題のヒントに「忘己利他」「照千一隅」「心学から生き方の法則」を知ることができました。賢者は歴史から学ぶとも言われます。(決して私は賢者ではありません)
小を馬鹿にしてはいけません無名を馬鹿にしてはいけません。欲ばかりがあって、事のならない人の特徴は日々の積み重ねがないからです。だから大成していない人を馬鹿にしたり、疎かにするのです。
君子は豹変(ひようへん)すという言葉があります。(立派な人物であるほど、自分が誤っていることが分かれば、きっぱりと言動を変えます。過去のことにとらわれたり、アドバイスしてくれた人のことをうらんだりすることなく、スッキリした形で、変身することができるのです。
易経(えききよう)に、「君子豹変(くんしひようへん)、小人革面(しようじんかくめん)」とあり、「立派な人物は、自分が誤っていると分かれば、豹の皮の斑点が、黒と黄ではっきりしているように、心を入れ変え、行動の上でも変化がみられるようになる。反対に、つまらぬ人間の場合は、表面上は変えたように見えても、内容は全然変わっていない」と述べています。)
又、三日会わざれば刮目(かつもく)すべしとも。(三国志演義に、呂蒙(りよもう)という勇猛(ゆうもう)な武将がいた。呂蒙はその無鉄砲とも言える勇猛さで、呉の国はおろか他の二国、魏(ぎ)や蜀(しよく)にもその名が響いていた。その一方呂蒙は無学だったので、君主の孫権(そんけん)が少しは学問を学び、人間の幅を広げるよう呂蒙に諭した。
それから時が流れて、呉の国有数の知将魯粛(ろしゆく)が、前線司令官として赴任する途中に呂蒙を訪ねた。
呂蒙は、魯粛の赴任先の正面に、当時中国で最強と言われた蜀の関羽将軍(かんうしようぐん)が指揮官として居ると聞いて、関羽の性格を分析し、適切な献策をした。
呂蒙は学問に励み、いつしか勇に智が伴う武将になっていたのだ。
武骨な呂蒙しか知らない魯粛は驚き、「いつまでも、呉の城下を走り回っていた蒙ちゃんと言う訳ではないなぁ(復(ま)た呉下の阿蒙(あもう)にあらず)。」と言ったところ、呂蒙は、「士別れて三日なれば刮目して相待すべし。」と言った。)
表面だけで見るような人の価値観は、人様の評価が多い大きいであって、何ら自分の判断力で判断したものではなく、主体性がないために、可能性のある小さな素晴らしさを見る心も目もなく、見落とすのです。欲はあっても、聞く耳も、見る目もないのが特徴です。これは学ぶことを知らない故の悲劇でもあります。
師はいつも諭して下さいました「最誠、お月様を見てみぃ、いつ、満月になったのか、いつ欠けたのかわからへんやろ、少しずつや、だから日常のコツコツを馬鹿にしたらあかん」「無名の者を見ても謙虚にならなあかん」「だれでも、いつかはと志を持っているんや」と。
大を為すのも、小と為すのも、小さいことからです。日々の繰り返しを漫然としてはいけません。とはいっても、ガチガチになって、周りが見えなくなるようでは、もっとよろしくない。
目標、一年の計とは「仕事を作ることです」。仕事とは「二種類有ると考えています」それは「自分で作る仕事が一つ」と「人様から与えられた仕事が一つ」この二つです。
私は比叡山下山後心華寺に入山。心華寺という「大地、畑をお預かりしたのです」。その「大地、畑に私という種を蒔きました」。
投影、投射という言葉、教えがあります。知識も技術も「何かを通して示す、発揮する、発揮される」「ある物の存在や影響が、他の物の上に現れ出ること」です。私という人間性、知識、力量が「心華寺を通して映し出されるのです」。
ボォーッと過ごせば、ボォーッとした人間性と見られます。私自身を見たり、言葉を聞いたりして人様は私を判断するわけではないのです。行動を見て判断するのです。
人様から依頼される仕事は何一つありません。信者さんは一人も無し、檀家さんは一軒もない、ないないづくし。
教えとはありがたいもの。「仕事は作り出すもの」という教えがあったが故に、「読経・作務」を「勤めという言葉が示すように」日々度真剣になってお勤めをした、お勤めを仕事としたのです。
物に光が当たれば影ができます。投影です。人様の光(目)が私に注がれ、私の行動の影を見て下さる方が、一人、一人、そして又一人と現れて下さるようになりました。
イキイキと楽しく悦びを以てお勤めをさせていただいたのです。そして次第に人様からのお仕事の依頼をいただけるようになったのです。
自分で仕事を作り出すことのできない人は、決して人様からの仕事の依頼はないのです。一年の計とは「自分の新たな仕事を作り出すことです」、一年かけて実った物を人様はご覧になって、人様は私たちを生かして下さるのです。
自分磨き、自分を修養することにお仕えしましょう。じっくりと一年かけて積小為大、楽しく過ごしましょう。あなたが楽しく夢を見て日々暮らすことがなければ、あなたをご覧になった人は、あなた自身が面白くない顔をした人を避けるように、人様は避けるのです。人は、どなたでも正直です。自利は利他なりを確かにするための残りの10日としてみてはいかがでしょうか。新しい週、素晴らしいスタートをお切り下さい。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
※心華寺で一泊、プチ修行をして心身のリフレッシュをしませんか?いつでもお待ちしております。坐禅、読経、水行、写経、作務、食事作法、非日常体験で、新しい自分発見を。
☆下関・愛宕寺(下関市岬町14-13)で私と一緒に御仏にお仕えする仕事をしてみませんか?人様と共に歩む、人様を支えるという素晴らしいお仕事です。履歴書をお待ちしております。〒611-0025宇治市神明石塚66。斯波最誠(しばさいじょう)迄お送り下さい。履歴書拝見した後に面談日をお知らせ致します。お待ちしております。
☆1月22日(月)NPOこころのはな「ひきこもり女子会」。午後2時〜4時。
○ひきこもり状態にあったり、対人関係や仕事に就くことが難しいなど、様々な生きづらさを抱えている女性を対象に参加者同士が話し合う会です。
○今回はUX会議の林恭子さん、恩田夏絵さん、室井舞花さんをゲストにお迎えし、当事者体験談をお話いただきます。
○会場:宇治市神明石塚66(心華寺内NPOこころのはな)。最寄り駅:近鉄奈良線伊勢田駅」下車、東へ徒歩10分。駐車場もあります。
○会費:200円。○予約不要、途中入退室自由。休憩室もあります。